VOL.631

 

   時折みせる日差しは

   春本番を思わせる

   堰を切ったように芽吹き 花もひらく

   春本番の到来

   

   

       オオシマザクラ/大島桜 バラ科

     ソメイヨシノを追いかけるように咲き出した。

     葉の展開と同時に開花する、葉に甘い香りがあり、

     桜餅をつつむ葉は若い葉を塩漬けにしたもの。

     伊豆半島、房総などに分布するが、奥松島にも自生する。  

 

 

  ショウジョウバカマ/猩々袴 シュロソウ科

   常緑で越冬した株に花が開いてきた。

   花茎に複数の小花をつける。両性花で自家受粉を避けるため、

   雌しべ、雄しべの順に熟する。これは雌しべが受粉活動する雌性期。

   葉の先端に不定葉がつく栄養生殖でも知られる。

 

 

  アズマイチゲ/東一華 キンポウゲ科

   早春に清楚で可憐な花をつける、葉は三出複葉で長楕円形

   で下向きにつける。 

 

 

  キクザキイチゲ/菊咲一華 キンポウゲ科

    白花と紫花があるが、比較的白花が多い。

    三出複葉で小葉は菊の葉状に裂ける。

        7月頃には葉が枯れてしまい、来春まで冬眠に入る。

    カタクリなどのスプリング・エフェラル(早春植物)の仲間

 

 

   エンレイソウ/延齢草 シュロソウ科

    葉が3枚、花びらに見える茶色の3枚はがく片。 

    漢字名の延齢草、調べて見ると食あたり、腹痛の薬草として

    使用されたことが和名の由来という。と言っても毒草につき要注意。 

    

 

   拡大して見ると、先端が3つに割れる雌しべの柱頭、

   その下に楕円状の6個の雄しべ、そして葉、がくも3個、

   このように3を基本とする花の構造を3数性植物と呼ばれる。 

 

 

   ヒメオドリコソウ/姫踊子草 シソ科

    畑の周辺や空き地に競うように数多く花が咲き誇る。

    シソ科は茎は四角で花は唇形花、

    突き出る花びらの下唇に濃い紅色の斑点がある。 

 

 

    ノボロギク/野襤褸菊 キク科

   畑や歩道の脇などに群生する、春に限らず花をつける。

   果実はタンポポのような冠毛がつく。

   漢字名を調べて見ると、花後白い冠毛のついた

   果実を「綿のぼろのようだ」ということが由来とか。 

 

 

  ユリワサビ/百合山葵 アブラナ科

   沢沿いに真っ白な花を数多くつける。

   アブラナ科は花びらが十字状に開き十字花冠と呼ばれる、

   葉と花がワサビに似て、根がユリ球根に似ているのが名の由来。

   ワサビに似て山菜として人気がある。

 

 

  ツルネコノメソウ/蔓猫の目草 ユキノシタ科

   花序の枝が長く花の付き方がまばら、葉の付き方は互生につく。

   いろんなネコノメソウが咲き誇り、見分けが難しい。 

 

 

  モミジイチゴ/紅葉苺 バラ科

   早々と真っ白な花が咲き始めた。

   6月頃には黄色の果実をつける。野イチゴの中で最も甘い。

   和名は葉がモミジに似ることから。鋭いトゲがあり。

 

 

  ウグイスカグラ/鶯神楽 スイカズラ科

    筒状の花は先端が5裂して平開する。

    花や果実は無毛、6月頃には果実が赤く熟す。

    花が好まれ庭木として植えられる。

 

 

 

 スミレアラカルト

   スミレの花が咲きはじめた。

   これから5月半ばにかけて次々に花をつける。

   どのぐらい見つかるだろうか、番号をつけてウオッチ。

 

 

  ①アオイスミレ/葵菫 スミレ科

     春、最も早く花をつけるスミレ。

     和名は葉がカンアオイの葉に似ることから

     写真で見える特徴は距の先端が上を向いている。

      

 

  ②ヒナスミレ/雛菫 スミレ科

     淡いピンクの花が柔らかい雰囲気を出している。

      比較的早い時期に花をつける。

    和名は全体に繊細な感じで花が美しいことに由来。

    写真は花びらの一部が虫に食われているが、

    側弁に毛が見える、葉の裏面が紫色を帯びるなどが特徴。  

     

 

                       

 

                                名取市近郊