臨床心理士、アトピーとともに生きる。

臨床心理士、アトピーとともに生きる。

東京で産業領域の臨床心理士をしています。
今後はトラウマの影響という視点を持ちつつアトピー患者さんの支援もしていきたいと思います。
アトピーは生後間もなくの発症ですが、2014年に劇症化し、高山のナチュラルクリニックに入院して軽快しました。

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10数年前、私は入院していました。


その頃、
夜遅くまでひとりで残り、
朝は誰よりも早く行って仕事をするという
生活を送っていました。


仕事はまったくうまくいかず、
でもやらないといけないことだらけで、

休みの日も出勤して
遅れを取り戻そうとしていたのですが、
頭も体もヘトヘトで、
仕事の効率が落ちてしまうという
悪循環でした。


たまに休めた日は
泥のように寝てしまい、
起きた時に朝の6時だと思ったら、
夕方の6時だったことが何度もありました。


当時は
なんのために生きているのか
分からなかったです。


深夜に
疲れた頭で電車をぼーっと待っていると、
線路に吸い込まれそうで怖かったです。


ベッドに入ると
感情はないのに
涙が溢れて止まりませんでした。


身体中がだるくて痛くて、
家から駅までの15分の道のりが
とてつもなく遠く感じて、
途方に暮れていました。


いろんな病院に行きましたが、
「ストレスですね」
「特に異常はないですね」
と言われ続け、

どうしたらいいのか
まったく分かりませんでした。


自分が感情のない
機械になったような気がしていました。


当時は、
10代の頃苦しんだアトピーが
すっかり良くなり、

びっくりするくらいつるすべの肌に
生まれ変わっていました。


街中で
アトピーの症状がひどい人を見かけると、

自分が引き戻されてしまうんじゃないかと
怖くて怖くて、
近寄らないようにしていました。


ある日から、
自分がこんなことになったのは、

アトピーが治ったと思って
天狗になった罰だと
思うようになりました。



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(つづく)



3年前の症状がピークのときは、
四六時中皮膚のことばかり考えていたような気がします。


今は、かゆみはたびたび生じるものの、
痛みや不快感を感じることはなくなりました。
皮膚を意識しなくても生活できるのは、
本当にありがたいです。


皮膚に守られている、ってすごい幸せなことですよね。
世の中のたくさんの人は、そのありがたみを実感することはないのかも知れませんが。


でもそれって幸せなことなんだよ❗️
と声を大にして伝えたいですニコニコ



今、アトピーのためにやっていることが
いくつかありますが、
マコモ風呂に毎日入ることが一番大きいかな。

マコモ仲間のusagiさんと同じように、
液体マコモに変えて継続中です。
ただ、半年液は追加してません。
湯のコンディションに気は配ってますが。


ところで、
皮膚の状態が良くなったと言っても、
どのように変化したのかは
見ないとわかりませんよね。


で、画像をアップします。

3年前の2014年春ころの皮膚は
こんな感じでした。
あまりにひどいのでぼかしをかけました。


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高解像度の画像を参考にされたい方は
こちらをクリックしてください。
リンク先に飛びます。
閲覧注意、自己責任でお願いします😰


かゆくて痛くて、
むくんでパンパンでした。
こんなんなのに、
いやこんなんだから、
日々シャワーで熱湯をかけてましたけど(笑)



そして、今の皮膚がこんな感じ。
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色素沈着や乾燥はありますが、
半袖着れそうです爆笑


私の場合は10月頃から悪化し、
2月頃からよくなってくるという
パターンであることが分かってきました。


肌を出しても、
周りの人に申し訳ない!
と思わなくていいレベルまでなれたことに
感謝です‼️
今から3年前を思い返してみると、
アトピーの悪化で本当に辛かったです。

全身気が狂いそうなくらい痒いし、
風が当たるだけでも痛いし、
全身から水分が飛んでいくので
部屋の湿度が上がってカビが生える始末でした。

その状態では眠れるわけもなく、
うつらうつらできるのが1時間あれば
いい方でした。

そんな状態でよく仕事をしてたなあと
改めて思います。


カウンセリングの中では、
クライエントの方々が
ご自身と他者との問題を区別するのを
支援するのも仕事のひとつなんですよね。

ここまでは自分の問題、
ここからは外界の問題というように。

そのためには、
カウンセラー自身が
きちんと境界線を引けて、
枠を作る必要があると思うんです。

ところが、
外の世界から自分自身をバリアしている
皮膚が炎症を起こしてしまうと、
その辺がよく分からなくなって、
相当強く意識しないと境界線を
ひけなくなっていました。

自分と外の世界を分けているのは皮膚ですから。


不思議なことに、
皮膚という肉体的なバリアが壊れると、
精神的なバリアも壊れるんですよね。

当時、自分を守れていなかったなぁと
つくづく思います。


アトピー患者の方は、
他者との距離感をうまく取れない方が
多い印象ですが、
皮膚が炎症を起こしていれば、
距離感を測ることは
当然難しいだろうと思います。

関係性の問題が先なのか、
皮膚の問題が先なのか、
またはその両方なのかは分かりませんが。


現在、
皮膚は乾燥していることが多く、
痒みを感じることはありますが、
何とか自分を守れている程度には
回復してきたように思います。


肉体的にも
精神的にも
まず自分を大事にすることが必要ですね。

それができて初めて、
ひとを大事にできるんでしょうね。







アトピー性皮膚炎が劇症化し、
飛騨高山にあるナチュラルクリニック21に
入院してから2年半が経ちました。

このブログに書き込むのも
2年ちょっと振りです。

そんなに時間が経っていたんですねー

その間、まったくの放置状態だったのですが、
今でもコンスタントにアクセスがあるようで
驚きました。

アトピーをどうにかしたい、
ナチュラルクリニックが
どういう施設なのかを知りたい、
という方々に少しでも役に立ったのであれば
うれしいです。

当時の記事を読み返してみると
とても懐かしく感じます。
あの頃どんな生活を送っていたのか、
どのような思いでいたのか、
自分にとってとても貴重な記録です。

当時は
藁にもすがる思いで
入院生活を送っていたんだなと
改めて感じます。

転職をし、臨床心理士の資格を取って、
やっとこれからやりたいことができる!
と思っていた時期だったので、
神様はいくつ試練を与えたら
気が済むんだろう、とかなり弱ってました。

また、
心理の仕事がストレスになって、
皮膚に反応が出てるんだとしたら、
仕事が続けられなくなるかも知れない、
とも思っていました。


身体のバランスが崩れたところに、
心理的なモチベーションも
保てなくなってしまっていたのですが、

自分で何とかすることを放棄して、
天に身を任せてみたことで、
そこから回復に向かったような気がします。

当時は、
心身のコントロールができないことを
プロ失格だと思っていましたが、
コントロールできると思っていたところが
傲慢でしたね(笑)

自分は何もできないんだと実感できたことは
人生観や仕事をする上での臨床観にも
大きな影響を与えたようにと思います。

それまでは、
奥の方に万能感があったのかも知れません。
だから、
思ったようにできなかったとき、
努力しても実を結ばないときに、
焦ってしまったり落ち込んでしまったり
していたのかも知れません。


これだけやったんだから、
と結果を期待しても
それは自分のエゴだったのだと思います。

アトピーも心理臨床も同じですね。

そういう意味では、
アトピーを少しは味方にできたのかな・・・

いや、まだまだです(笑)




こんにちは。


関東は乾燥がひどくて、
退院した時のような皮膚から
程遠い状態が続いてます。


とにかくかゆいし、
かいてしまうと落屑が出ます。


まあ、入院前と比べるとその量は
雲泥の差だし、
皮膚は強くなったままなので、
ひどい傷にはならないのですが。


バチルス入浴療法は、
飛騨の高山で開発されたものなので
気候が異なるところでは
少し工夫が必要なのかも知れません。



入院仲間に相談したところ、
ホホバオイルを身体につけて、
シャワーで流した後に入浴したら
とてもよかった、という話を聞き、
早速試すことにしました。


ネットの情報を調べたところでは、
無印良品のホホバオイルの
評判がいいみたいです。


早速買いに行ってきました。
50.100.200mlとあるのですが、
200mlのみポンプ式なので
それを購入。

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一回シャワーを浴びてから
オイルを塗ったほうが、
塗りすぎることなくできました。


少し時間を置いてなじませたあと、
シャワーでオイルを流します。


そして、
バチルス入浴をしてみると、
お湯のあたりが
めちゃめちゃ柔らかくなりました!


上がったあとの乾燥とかゆみも
改善されてきたように感じます。



ナチュラルクリニック21の
ホームページによると、
皮膚の油分が湯に溶け込むことで、
皮膚が乾燥しなくなっていくとの
ことなのですが、
空気の乾燥のため
皮膚の油分が少なくなり、
湯に溶け込むまで至らなかった
のかもしれません。


湯に入ると皮膚の油分は
奪われますから、
悪循環に陥っていたものと
思われます。


ホホバオイルをつけて
入浴したことによって、
湯に必要な油分が
溶け込んだのでしょう。


バチルス入浴療法をやっている
乾燥がひどい地域にお住まいの方、
湯の油分が不足しているのかも
知れません。


皮脂に近い油分を
皮膚に補給してから入浴することで
乾燥のスパイラルから
抜け出ることができるかも。