私は子供の頃から本が好きです。
本好きだった母の影響だと思います。

「いやいやえん」

幼稚園で もらったものなのか
それとも母が買ってくれた本なのか
とにかく とても記憶に残っており
私の幼少時の思い出の一冊である。


 

 

この赤い表紙に

男の子とクマさん。

よく覚えている。


大人になり

何かで観たのか忘れてしまったが

いやいやえんを思い出したのだった。


幼き頃の思い出の本。
どうしてもまた手に取りたくなり
手に入れた数年前のこと。


未だに 販売されていることが

とても嬉しかった。

そして 「くまの子ウーフ」も

好きだったこと。



 


本当は上画像にある

自分の読んだものと同じ

ブルーの表紙が欲しかったけれど

新装版しか見つからなかった。

けれど 偶然にも  BOOK・OFFで

子供の時に読んでいたものと

同じ本を見つけ

飛び付いて買ったのだろう。

新装版では 

手に入れる意味を持たないのだ。



100円て (笑)



母は 本好きな私の為に

沢山の本を与えてくれていたし

大人になってからも

一緒に 買い物へ行くと

結構な頻度で買い与えてくれた。

それは 買い物帰りに

喫茶店でお茶した後だったり。


やがて結婚し、主婦になった私。

なのに  子供の頃と変わらない

あの時の母のまま

本の素晴らしさを教え続けてくれた。

そんな母からの贈り物である本は

私にとって いつまでも

大切な思い出として残っている。




そのうち  母が好み

読んでいたサスペンスものを

母から

これ 面白いよ、読んでみたら?

そんな風に 共有するようになった。



母のそれがきっかけで

私はその作家が大好きになり

新刊が出版されると

文庫化されるまで首を長くして待ち

母亡き後も ずっとずっと愛読している。



子供時代の夢は

本屋さんだった。

本が好きだから

本に囲まれる生活をしたかったのだ。



新しい本の匂いが好き。

購入し 家に帰ると

真っ先に本を開き  匂いを嗅ぐ。

新しい あの匂いが好きなのだ。

それには 中古本じゃいけない。

あの匂いは 新品限定なのである。

瞬く間に匂いフェチと化する私。

そして 紙が大好き。

目の前に本があると安心、満足。

常に 本の存在を感じていたい。

私にとって 本とは

いつも傍らに置いておきたい

必須グッズだ。



一昔前は

本屋さんで買うと

紙の袋に入れてくれていた。

これが今や  味気のない

プラスチックの袋になってしまった。

あの、紙袋がいい。

本屋さんは あれじゃなきゃ駄目だ。

紙袋が似合う。

常に本を傍らに置いておきたい

私の必須グッズであるように

本屋さんの必須グッズは

やっぱりあの、茶色い紙袋。

もう少し言うと

この袋の匂いも好き。

時間が経つにつれ

本や袋の匂いが薄れていく様は

残念な気持ちになってしまう。

本屋さんの帰り道

あの袋を抱えると 

わくわくしたものだ。




私が本屋さんになりたかった理由は

この紙袋に入れたいという願望が強かった

というのも 実はある。

文庫本カバーなんて要らない。

紙袋のみ。

要は  本を紙袋に入れるという行為に

憧れを抱いていたのだと思う。

あの、茶色い紙袋に。





これもまた

料理好きだった母の影響なのだけれど

料理も好きになった。


今 ふと気が付いたのだが

家にあるものを我流で作る料理。

なーんだ。

ここも 母に似ているじゃないの。

あそこも  ここも、と

あちらこちら 

母に似た私がいるのだった。



母の作る料理の中で
中学生の頃に作ってもらっていたお弁当も
私の記憶に  深く深く残っている。

そんな私は  家庭を持つようになると
いつしか 弁当に纏わる本を
集めるようになっていた。

毎年  春になると刊行される
天然生活の弁当特集。
4月頃に  はっと気付き
買わなきゃ!と思ってしまう。



春になると出るんだよなぁ〜なんて
過去のバッグナンバーを観てみると
やっぱり。
全部  4月に刊行されている。

お弁当って  どんなお弁当でも

見ていると  なんだか

ほっとしませんか?



華やかな弁当でなくていい。
格好良さも要らない。

実際に 母の作った弁当は

定番であった玉子焼きの黄色以外は

茶色いおかずが多かったけれど

どれもこれも 全部美味しかった。

どんなに茶色だろうが

不満と思ったことは一度も無い。



塩味のから揚げも定番だった。

母オリジナルの塩から揚げ。

それが とっても美味しくて

大好物だった。

こんなに長い間

口にしていなくとも

母のから揚げの味は

しっかり覚えている。

だから 私は今も  から揚げが大好物。


母の味を求め

同じようなから揚げを作りたいと思う。

塩こしょうが効いているのは解る。

衣の粉、あれは片栗粉だったろう。

それも解る。

でも それしか解らず

あんなに美味しく作れるコツは?

訊きたいけれど もういない。



私の本棚の一部には

食べ物の本だらけ。


上の天然生活は  ここ数年間のもの。
これは もっともっと前のもの。
2005年〜 その辺りかな。
その頃は 4月に刊行と
決まっていなかった様子。

お弁当本だけで こんなに。
エッセイも大好きです。




その中でも 圧倒的に弁当本が多い。

でも  主婦雑誌はめっきり買わなくなった。
料理は ほんの少しで広告が多い。
ずっと前のものは
残しておきたい記事だけ残し
後は処分して
残した記事を 太めのホッチキスで
バッツンバッツン留めて再び冊子にする。



このコーナーの中には
母がコンビニで選び
買ってくれた料理本も数冊ある。

台所に纏わる話も好き。
きっと 食に繋がるからだろう。

本棚を写したら

写りこんだ 兄のCDケース。
遺品整理していた時に見つけ
聴いていたであろうものを持ち帰った。
そのまま 私たちが引き継いでいる。

今日は 亡き先代犬の命日。
今年で喪って7年経った。
その1年後の同月、13日に兄が他界。


そんな5月は
私にとって
切ない月だ。



夫が 亡き愛犬の命日に灯したいと見つけた
ドッグフードに似せて造られた蝋燭

ちゃんと おかわりまで付いている。





         今日は 色々な想いを馳せる日
                        
                              と同時に


      沢山の気持ちが込み上げる日でもある