「欲」こそが発展の起爆剤。 | minolog

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「欲」はどんな人にもあるしなければ生きていけない。

 

 

よく知られているのが「マズローの5大欲求」

 

この図についてはどこかでみたことがあるだろう。

 

 

日本で普通に暮らしていると「生理的欲求」について考える機会が少ない。

 

 

せいぜい「腹減ったなぁ」「眠いなぁ」くらいなものだ。

 

 

「会社や学校に入る」ことで所属欲を満たし、「仕事で認められる、成績を褒められる」ことで承認欲を満たす。

 

 

これらについては皆何となく獲得している。

 

 

マーケティングの世界では「所属や承認の欲求」のための商材を繰り出す、だからこれらの分析や商品開発に注力することに抜かりない。

 

 

 

そんな中で頂上にある「自己実現の欲求」については最近疎くなっていないか?というのが今回のテーマである。

 

 

コロナ禍で「安全の欲求」がままならなくなり、様々な欲求に影響を与えた。

 

 

新しい考え方が生まれたり、過度に欲求が抑えられるようになったりしている気がする。

 

 

「会社や組織に所属する」よりも「一人でも安全に生きられる道」として「フリーランス」「在宅ワーク」という働き方が出現してきた。

 

 

周囲に認められて「出世や昇格」することよりも「生活と仕事のバランス」を大切にする働き方が尊重されるようになった。(コロナ禍前にもあったが加速した感がある)

 

 

土台の欲求が脅かされたことで、その上の欲求に対する考え方が変化してきたのは面白い。

 

 

さて、そうなると「自己実現の欲求」はどのように変化したのであろうか?

 

 

そもそも自己実現とは何だろう?

 

 

「あなたの夢は何ですか?」という問いに何と答えるだろう?

 

 

以前には「お金を稼いで、もっと良い暮らしがしたい」などと答える人が多くいた。

 

 

最近はそのように答える人が減ってきた気がする。

 

 

かわりに「無難に今までの生活を送れたら良い」という答えを聞くようになった。

 

 

背景には「大きな変化はもう懲り懲りだ、安全に生活できることが一番大切だ」という本音がありそうだ。

 

 

このような思考の社会で「自己実現」を考えるのは難しい。

 

 

なぜなら「自分の思いを形にする」ということは往々にして「現状を壊す」ことになる。

 

 

所属する組織の中でそれができれば良いのだろうが、組織とは保守的なものだ。

 

 

「会社を辞める」「今所属しているチームから離れる」判断が必要になる。

 

 

「安全、安心」のエリアから離れてしまうのだ。

 

 

現在の風潮とは大きく異なる。

 

 

「あなたの夢は何ですか?」という問いに対して、自分の描く大いなる世界を語ることができる人。

 

 

それを語り実行する人が世界を変えるのだ。

 

 

居心地の良いエリアから踏み出して「大いなる冒険」ができる人材こそが世界を変える。

 

 

今までがそうだったようにこれからもそうだ。

 

 

在宅ワークでライフワークバランスが取れた生活をしていれば「自己実現」のための冒険をすることはかなり難しいのではないか?

 

 

置かれた状況から抜け出して自分の思うように生きてみたいという「欲」こそが社会を発展させる。

 

 

今の世の中にも「現状を超えて自分の夢を実現したい」と考えている人材もいるだろう。

 

 

そのような人材を支援していくのもまた我々の役割であると信じている。

 

 

社会は「欲」で発展するのだから。