予告編:『60万回のトライ』 | ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

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2017年6月24日(土)〜25日(日) 阿倍野区民センター 大ホール

予告編:『60万回のトライ』(106分)
監督:朴 思柔、朴 敦史
上映日時:8月24日(日) 10:00~


第15回全州国際映画祭「CGVムービーコラージュ配給支援賞」受賞
関西映画祭初上映



予告編:『60万回のトライ』

ソウル出身の監督が大阪朝鮮高級学校ラグビー部に密着した長編ドキュメンタリー映画です。
2010年の1年間を描いています。
監督は2010年から3年間、大阪朝高ラグビー部を取材し記録してきました。
ラグビーに打ち込む在日朝鮮人の高校生たちのありのままの姿を通じて、在日朝鮮人が歩んできた歴史に思いを馳せ、朝鮮学校が日本社会で有する意味をあらためて考えるきっかけになればと願っています。

2010年正月。花園ラグビー場。
大阪朝高ラグビー部は創部以来、初めて進出した全国大会準決勝の舞台に立った。
彼らの闘志や熱い応援に胸を震わせ、韓国出身の私はドキュメンタリー映画をつくろうと決心する。
悲願の日本一を目指し、主将の戦線離脱などを乗り越えてゆく選手たち。

どこにでもいそうな高校生かと思えば、民族教育の中で自らのルーツを真剣に探す彼ら。
その素顔に接しながら、私は彼らが朝鮮半島と日本の架け橋になってゆくことを願う。

高校無償化からの除外。補助金の凍結。
朝鮮学校を取り巻く日本社会の現実を背負いながらも、彼らはふたたび花園の舞台で頂点を目指し駆け上がっていく。
ソウルから来た監督と、ラグビーに青春をかける在日朝鮮人の高校生たちのドラマチックな1年間を描く。

タイトル『60万回のトライ』には、日本で生きる在日朝鮮人およそ60万人の夢と願い、そして挑戦の意味がこめられている。

監督プロフィール ----------
朴 思柔(パク・サユ)

ソウル生まれソウル育ち。02年来日。
05年から韓国報道局の海外レポーターとして在日同胞に関するニュースを制作。
10年コマプレス結成。本作が初監督作。

朴 敦史(パク・トンサ)

78年京都生まれ大阪育ち。在日朝鮮人3世。
10年コマプレス結成。本作では共同監督を務める。

コマプレス/KOMAPRESS/꼬마프레스
2010年、「小さな声、低い視線」をモットーに設立。
「コマ」 は朝鮮語で子どもを意味し、小さきものを意味する。
巨大なメディアに対してあえて「小さく」「低く」あることで、 声なき声、不可視の葛藤、 抵抗とはみなされない抵抗を伝えてゆくことを使命とする。在日コミュニティや民族教育の現場を取材。
同年から三年間に渡り大阪朝鮮高級学校ラグビー部に密着。
民族教育の現場から、大阪府の助成金問題、無償化「除外」 問題などを取材。
それらの記録を素材にした長篇ドキュメンタリー映画『60万回のトライ』(2013年)を製作。現在、劇場公開中。
東日本震災に際しては、地震発生三日目に仙台の東北朝鮮学校へ向かう。記録映像『東日本大震災 東北朝鮮学校の記録 2011.3.15-3.20』(2011)の制作・上映活動、続編『アフタースクール』制作(2011~編集中)