映画 『小屋番 涸沢ヒュッテの四季』
『妻の病 レビー小体型認知症』
監督・伊勢 真一からのメッセージ
『小屋番 涸沢ヒュッテの四季』 上映日時: 8月22日(金) 13:20-
『妻の病 レビー小体型認知症』 上映日時: 8月24日(日) 15:15-

「やっぱり人」
12年程前、数人の仲間たちが一杯呑んだ勢いで立ち上げた「ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》」。
夏の甲子園野球大会が終わった頃に大阪で、もうひとつお祭りごとがあってもいいんじゃない…ということで、夏の終わりに毎年開催されることになった。
もう今年で12回目になる。
まだ12回目という言い方も出来るかもしれないが、私にとっては、もう12回目かな?
よう続いたと思う。
経済的裏付けも、しっかりした組織もなく、ただ「ヤロウ!」という仲間たちの心意気で続けてこれたのだから。
当初は行政のバックアップもあったけど、途中からは自力で協賛・カンパを募り、来てくれるお客さんの入場料売上げだけで続けてきた。
正々堂々としたもんだ。
映画祭を始めた頃からの仲間たちとは「奇跡だ!」としか言いようがないね、と振り返っている。
我らが映画祭は、まだまだ知る人ぞ知る、という映画祭に違いないが、普段、なかなか観ることが出来ないヒューマンドキュメンタリーの秀作を集め、制作者に来て頂いて、三日間に渡り映画を観て、トークを聞き、語り合う、貴重な場だ。
アマチュアの方々の作品も公募して、魅力的な作品は表彰する、という新人の登竜門の役割も果たしている。
おそらく、手作りでこんなことを続けているのは、日本では我らが映画祭だけだと思う…。
エヘン!!
お客さんも年々増えており、いよいよ今年あたりは「満員御礼」が出るのではと、ひそかに思っている。
(前売り買っておいた方がいいですよ!)
「この映画祭の魅力をひと言で言うと何ですか?」
と、時々、新聞記者さんに聞かれることがある。
何故記者さんたちは「ひと言で言うと?」と、いつも聞くのかなぁ…。
ひと言で言えないから、こうしてやり続けてきたのに、と心の中でつぶやきながら、「やっぱり、人、ですかねぇ…」と答える。
上映される映画の中の人。
映画祭に足を運んでくれる人。
そして、映画祭にかかわる人。
主義主張というわけでなく、ひとりひとりが「ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》」という舞台に集合し、ひとりひとりが主役となり、繰り広げられる、人が織り成す群像劇。
今年は、どんな物語が生まれるのか…。
私は私で12回目の阿倍野の舞台に上がり、精一杯、自分自身の役を演じようと思う。
みなさんも、ぜひ舞台に立ってみてください。
映画祭自体が、ヒューマンドキュメンタリーなのだから…と。
8月22日(金)から8月24日(日)までの三日間、
阿倍野で、ヒューマンドキュメンタリーの本番の幕が上がります。
お逢い出来る時を楽しみに。
伊勢真一