「山梨県立青洲高校」
山梨県立青洲高校は山梨県西八代郡市川三郷町1733-2に旧市川高校・増穂商業・峡南の3校を統合して新設されました。2016年(平成28年)に「2020年に開校する」旨が山梨県教育委員会に報告され同年4月に開校されました。県内最大規模となる単位制・総合制高校としてのスタートしました。
「青洲高校」校名の由来は、明治期に渡辺家の私立図書館として地域の学習拠点となった「青洲文庫」に由来しています。渡辺家は寿・青洲・澤次郎の三代にわたり十万冊に及ぶ書籍を収集しました。寿は主に和歌・国学を青洲は漢籍・史書を澤次郎は古書・浮世草子・洒落本などを収集し、明治33年(1900)に、書庫蔵「青洲文庫」を建造しました。蔵書は大正十二年の関東大震災で全焼した東京大学図書館へ、大正13年に約3万冊譲渡され、地域の誇りとされています。
「新しい校章」
「青洲文庫」から本をモチーフに構成されています。3冊の本を広げ重ね、積み上げていく構成により上昇感を持たせ「増穂商業」「市川高校」「峡南高校」の三校がひとつになり、新たな高校をを創り出すイメージを表現しています。また、三本の線で地理的特徴である三つの川が合流し、大河になることを重ね合わせ、各校それぞれの伝統を継承しつつ、未来の峡南地域の学問の拠点となって欲しい願いを込めている。
「地域との交流」
新設の高校として、地域との交流を大切にしており、自然に交流が生まれるオープンな図書館を中核とする空間「アカデミック・スクエア」を中央に配置し、開放的な施設となつています。また、「青洲ホール」は、大人数での利用が可能で、大型スクリーン等の充実した機器を備え、集会や講演会など様々な場面で活用できます。一部の座席は可動式となっており、レイアウトを変え「地域との交流の場」としても利用できます。
学校設定科目である「峡南地域学」では「地域の防災」と「地域の伝統文化」の二つを柱に地域で活躍される方々を講師に招いたフィールドワークなどを取り入れ、峡南地区の探求的な活動が行われます。
「青洲高校スローガン」
「生み出すつながり・創りだすあした」でして、地域との交流やボランティア活動を重視しており、障害のある方との交流や保育園・介護福祉施設の訪問など、自分の知識や能力を他人のために活かすことを通して、」喜びや生きがいを見出し、多くの人々との出会いやふれあいを楽しみ「利他の心」を育てることを教育の柱としているそうです。