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「ゆるキャン△」効果
やまなし観光推進機構 武川 清志朗

 3月19日に山梨大学大村智記念館にて「ゆるキャン△」効果~地元が舞台となるアニメが地域に与える影響~と題し、産学官山梨観光シンポジュウムがありました。
 講演者は。フイルムコミッションの武川清志朗氏で、現在県庁でやまなし観光推進機構マネージャーをしています。2015年に「ゆるキャン△」制作の相談を受け、風景画になる写真提供等をして、2015年5月に芳文社きららフォアードに連載開始し、3話からヒットを感じ始めたようです。2016年にフィルムコミッションも支援開始したそうです。2018年1月に放送開始され、その人気はさらに深まりました。山梨県のHPにも載っているそうです。
主人公は女の子たちで本栖高校生です。静岡から山梨に転校してきて、お札に写っている富士山を見たいと本栖湖に自転車で行ったが、帰りに暗くなり、オフシーズンの一人キャンプが好きな女子高校生に助けられます。その経験があり、高校の同好会である「野外活動サークル」に入部します。キャンプ場、キャンプ道具、特に野外での料理などが詳しく描かれています。本栖高校は廃校の下部小中学校を舞台としています。バックは実際の風景が克明に描かれています。漫画はもちろんアニメも人気となり、ファンが聖地巡礼と言われて下部小中学校のグラウンドにテント、そして、飯富のセルバのスーパーで、グッズを売っていて常設のコーナーもあります。
 ここまでヒットしたのは、作品の力もありますが、イオンモールや信玄公まつりなどで、パネル等で紹介し、まずは、地元の人達に知ってもらう努力をしたそうです。人気が出れば、聖地のデジタルスタンプラリーを企画し、7000人も参加したそうです。また、グッズを地元に作ってもらいたいとお願いして回り、なかなか難しかったのですが、諦めずに勧誘し協力を得られ始めたそうです。どうしても小ロットの生産で、現地での販売となるので、地元に来て購入してもらわなくてはならず、それがかえってステイタスになっているそうです。
 下部小中学校がある五条ケ丘活性化推進協議会を始めとする地元の方々が若いファンを積極的また、温かく迎え、とても良い関係ができています。役場には「ゆるキャン△」の聖地マップが置かれており、役場の方々も積極的にかかわっています。
 峡南の活性化に一役買っています。