お金の流れが変わった! (PHP新書)/大前 研一
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大前研一著 「お金の流れが変わった」読了

相変わらず、大前氏の話は歯切れが良すぎるね。
無駄なものを排除する理論は、恐いくらいだ。

アメリカの本音、中国の本音、その他各国の動向や狙いなど、
「大前氏の見方」ということを差し引いたとしても、
この本は、単にお金の流れを追っているのではなく、
そこから、現在の経済事情を読み取り各国の思惑まで引き出してくる。
現在と将来の世界のパワーバランスを解説しているような本である。

我が国の、政治の体たらくと経済運営の無策さは、
大前氏の言うとおりであり、なぜ誰も本当にやるべきことをやろうとしない
のか不思議に思う。

「政権交代は民主党の自民党化を招いただけだった」
とかは、私のような庶民感情だけでなく、大前氏のような方からみても
そういうことなんだ!と思いながら読んだ。

「新卒者に対する支援策」についての見解は、私自身が現在再就職
活動中なので、身につまされる話題だが、大前氏の言うように支援の対象
や方法に問題があることもたしかだろう。
有効求人倍率が1以下だと、ミスマッチが無かったとしても、
求職者全員が職に付くことはできないのだが、働き口がないという状況
よりも「企業が採用したいと思う人材が居ない」という面は確かにある。
結果を出せる人間であり、それを感じさせることができる人であるなら、
就職先に困ることはない。
そういう人材がいないという状況の根本原因は分らないが、
厳しい話ではあるが、仕事が出来そうにない人間をいくら援助しても
ダメなものはダメなのだろう。

大前氏の考えに染まっていくのも恐いが、やはり色々な情報を持っておられ
世界中に情報網を持っている氏の言動は、これかも注目していなければ
ならないね。