最近、偽装などの問題が社会をにぎわす。
生肉摂取による食中毒事件も「偽装」がテーマではないが、
一部偽装があったらしい。
食品の偽装だけでなく、建築というフィールドでも偽装事件はあった。
安全でない建物を安全だとする偽装。

偽装の裏には「儲け」が必ずある。
偽装すると儲かるから偽装するのだろう、そう単純ではないが。

この「偽装」...人間が欲深い生き物であるうちは多分無くならないのだろう。

私の仕事である家作りの現場でも、悪魔のササヤキは聞こえる。
材料の偽装。構造の偽装。法的偽装....挙げればきりがない。

実際、細かな部分で言えば偽装されている建物は多い。
ロフト面積の偽装なんて、全国的に当たり前のごとく行われているのだろう。
先日もある建築士から、ある建物の売り出しについて協力を求められた。
残念ながら偽装物件。

建築屋の「法の遵守」に対する意識は、びっくりするぐらいに低い。
なかには、「確認申請は、どう検査する人間の目を誤魔化すかだ」と
思っているような人もいるくらい。

「越えてはならない一線」はやはり越えてはならない。

人間は弱い生き物。
「まぁ、このくらい良いか...」という小さな一歩。
その、「越えてはならない一線」を越える小さな一歩が、どんどんと大きな一歩となる。

売上を上げなければ、給料は増えない。
いゃそれどころか、給料が減ってしまう。
いゃ、いゃ、私のようにプー太郎にまで落ちてしまう。
そのためには、「越えてはならない一線」を越えなければならない瞬間もあるのかもしれない。

この一線を越えなければプー太郎。
この一線を越えれば、クビはつながるが犯罪者となる。

あなたなら、どちらを選択する?

私はこの問題を突きつけられたときに、前者を選択した。
建築基準法を守っていないどころか、構造的にも偽装というレベルを超えている粗悪品の建物。
私には売ることは出来なかった。おかげでプーになり、今苦労しているのだが、我が人生に後悔なし。