鉄文連載は、筆者が鉄道について好き放題書くコーナーです。情報源は色々で信憑性も怪しいところですが、お暇つぶしにでもなれば幸いです。
この連載もすっかり臨時列車化してしまいましたね。ネタはまぁ、30回くらいまでいける数があります。それを上手く記事化するという、私の文章力の問題が大きいです。(;´▽`A``
さて、今回は目前に迫った鉄道各社の運賃改定について書いてみたい。
・首都圏では二重運賃に
今回の運賃改訂は消費税増に伴うものだが、ただ増税分が上乗せされるだけではない。首都圏では、SuicaなどICカードを使う場合と、切符を買う場合とで運賃が異なるようになるのだ。
ICカードでは1円単位で運賃が差し引かれるが、切符を買う場合は10円単位となる。消費税を適正に負担してもらう意味では1円単位が望ましいが、券売機で1円単位のやり取りをするのは鉄道会社・利用者ともに面倒である。
そこで小銭のやりとりが不要なICカードは1円単位、切符は10円単位と言う折衷案が登場。JR東日本や首都圏の大手私鉄は折衷案による二重運賃を採用する事となった。なお、ICカードには定期券がついているものもあるが、この場合は10円単位での定期券発売となる。
・首都圏の基本 「IC運賃の方が安いか、切符と同額」
二重運賃を採用した各社の発表を見る限り、運賃改定後はICカードを利用する方が良いようだ。首都圏では基本的に、切符を買うのと同額か、ICの方が安いという図式になっている。例外はあるものの、首都圏での利用については、ICカードを使う方が安いという基本認識で問題ないと思われる。
最近はICカードとクレジットカードを連携させ、クレジット決済にポイントをつけてくれるものも多数ある。首都圏のみでの利用が多い人は、これを機にそういうICカードを検討しても良いかもしれない。
・で、「例外」って何があるの?
ここまでIC運賃が安いという事をお知らせしたが、「例外」の存在にも触れていた。気になっている人もいると思われるので、「例外」について少し触れておく。
代表的なものは、JR東日本の「東京の電車特定区間」だろう。JR東日本は「東京の電車特定区間」についてのみ、切符を買うのと同額か、ICカード利用の方が安いという形をとっている。このため「東京の電車特定区間」からはみ出るような利用の場合については、ICカード利用の方が高くなるケースもある。
「東京の電車特定区間」については、JR駅の時刻表や下記のURLなどで範囲を確認できる。
https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/02.html
記載されている「東京の電車特定区間」から外れる駅で乗車・下車するケースでは、ICカード利用の方が高くなるケースもある。
また回数券を利用する場合も「例外」となる。ICカード利用の方が安いとしても、その差は端数整理であり10円未満におさまる。一方回数券は10枚分の金額で11枚の発券となる。よって160円区間の回数券であれば、1枚あたり15円以上オトクになる計算だ。このため有効期限内に11枚使い切れるのなら、回数券を買う方が安くなるのだ。
※ただし、乗り越し精算が絡む場合は要注意。回数券+精算の金額が、ICカードで乗った場合より高くなるケースもある。
ちなみに回数券は、ICカードにチャージされたお金で買う事もできる。ICカードにクレジット決済でチャージし、チャージで買った回数券で乗るという形もとれる。こうするとICカードよりオトクな回数券で電車に乗りながら、クレジット決済分のポイントまでもらえるのだ。
・改定前に買ったものはどうなるのか?
今回の運賃改訂で気になる点として、改定前に買ったものの取り扱いも挙げられる。定期券や回数券では有効期限が月単位であるため、有効期限が運賃改定をまたぐ形になるものもある。
結論としては「問題なく使える。」である。改定前に購入した定期券や回数券については、表示の区間と有効期限の範囲内であれば、改定前と改定後との差額を請求されたり、無効とされる事はない。
※ただし乗り越し精算の場合は、区間外乗り越し部分について改定後の金額で精算となる。これは乗り越し部分の精算を行う瞬間での運賃を適用するためである。
明日からは改定後の運賃が適用されるが、その中で賢く電車に乗る手助けとなれば幸いだ。
では、また機会があれば。