日本の生活で一番楽しかったのは、と聞けば「キッザニアで看護師をしたこと」とはにかみながら日本語でうれしそうに答えた。先天性の重い心臓病を患うイン ドネシアの女児、ギタアリヤちゃん(9)は帰国を目前に控え、子供の職業体験テーマパーク「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)に行った。入った病院のパ ビリオンで、自分を大切に扱ってくれた看護師になりきって、けがをした人たちの治療や世話をした。

 肺動脈と大動脈が入れ替わる難病で、本国の病院から治療は困難であり「余命2年」と宣告された。必死の思いで、本社が提唱する「明美ちゃん基金」の適用 を受けられるか本社に問い合わせてきたのが、ギタアリヤちゃんのいとこで、大阪府門真市に住む高校1年の藤原真梨亜さん(16)だった。彼女は「アリヤ (ギタアリヤちゃんの愛称)は好奇心旺盛で活発な子なのに、病気のせいでやりたいことを我慢していました。私は痛みと闘うアリヤをみているのが、とてもつ らかった」と振り返る。

 基金の適用が決まり、昨年9月に来日してから、国立循環器病センター(大阪府吹田市)で3回の手術を受けた。入院中、本紙で連載中の「ひなちゃんの日 常」も楽しく読めるようになり、「手術は怖いけど、早くよくなりたいねん」とわずか1年余りで流暢(りゅうちょう)に話す日本語が大阪弁になっていた。子 供の成長の速さに驚かされ、屈託のない笑顔にこちらが元気をもらった気がした。

 ただ、血液中の酸素濃度が通常より低い状態になるため、今も酸素ボンベを身から離すことはできず、根治に向けた最終の手術を残している。それでも、真梨亜さんは「こんなに元気になった姿を見て、とても感動しました」と喜びを言葉にした。

 基金適用の門をたたいた姉を見て、中学2年になる弟の裕城さん(13)は「姉が行動することでたくさんの人々が動いてくださいました。そのおかげで、ア リヤは今、生きています」とたたえた。また、「良い行動をするには、勇気と協力が必要です。1人でできないことは他の人の協力によって可能になります」と 病院の医師、滞在施設の「マクドナルド・ハウス」のスタッフらに感謝の言葉も忘れなかった。

 ギタアリヤちゃんは今月13日に帰国の途についた。本国で投薬治療を続けながら、最終手術に備える。近い将来、再適用の申請が来ることを祈っています。(大阪社会部長 内野広信)
 ShowTimeは、韓国ドラマ「Sクリニック」全8話の配信を開始した。

 「Sクリニック」は、2007年に韓国ケーブルテレビOCNで放送された全8話のドラマ。性相談専門病院“Sクリニック”を舞台としたちょっぴりエッチなコメディだ。

 ひょんなことから医師になってしまった元ホストのDr.フーは、キスをするとその人の心が読めてしまう能力の持ち主。そんな彼が、悩める人々を奇抜で愉 快な解決法で治療していく。韓国ドラマではあまり見られないセクシーなシーンがふんだんに登場するのがこのドラマの魅力。コスプレ風なキュートな衣装にも 注目だ。視聴料金は第1話が無料。第2話からは1話105円/3日間。
前橋市柏倉町の「ぐんまフラワーパーク」で、コスモスが見ごろを迎えている。

 今年は昨年より1万も多い9万本のコスモスを栽培。白やピンクの花が咲き誇り、来場者の目を楽しませている。見ごろは今月下旬まで。

 安中市の看護師、高木悦子さん(26)は「花が秋風に揺られ、本当にきれい」と見入っていた。
◇元看護師の木原被告、なぜ?「うまく言えない」
 京都大病院の看護師が、入院中の女性(当時94歳)に不要なインスリンを投与したとされる傷害事件。元看護師の木原美穂被告(24)=辞職=は28日の 初公判で「同期にも真剣な悩みを打ち明けることはできなかった」と語った。相談相手もいないまま孤立し、ストレスを患者へぶつけたという被告。検察側の冒 頭陳述などで明らかになり、自身も認めた事件の経緯は--。【古屋敷尚子】
 昨年11月14日は朝から忙しかった。女性の容体が芳しくなく、心電図のアラームが鳴り続けたことなどにいら立ち、ナースステーションに保管していたインスリンを女性に投与。女性はこん睡状態に陥ったが、医師らのブドウ糖投与で数時間後に回復した。
 翌15日、家族の見舞いを受ける女性は幸せそうだった。だが、前日の治療について家族から詳しく質問されたことにストレスを感じ、家族の前でインスリン を投与した。すぐに医師に報告し、大事には至らなかった。16日にも投与したのは「すっきりしないから」。投与を隠すため、電子カルテに虚偽の血糖値を入 力した。
 長野県内の看護大学を卒業後、看護師になり、2年目には仕事を一人で任されるようになったが、失敗を繰り返した。「先輩の指摘を過剰に受け止め、嫌われ るのではと仕事が怖くなった」。同期と愚痴を言い合っても、悩みは打ち明けられなかった。そして昨夏、患者に不要な薬を投与するようになった。
 「なぜストレスを患者にぶつけたのか」。検察官の質問に「自分でもうまく言えない」と答えに窮し、「弱者だからか」と問いに「それはあると思う」と小声で話した。「容体が急変してスッとすることもあった」と認めつつ、医師を呼び治療にも当たっていた。
 「なぜ、あんなことをしてしまったのか。感情のコントロールができず『ああ、もう』と思った時にしてしまったのだと思う。被害者や家族に本当に申し訳なく思います」。時折声を詰まらせながらも無表情で語った。
 ◇薬剤管理体制を強化--病院側
 京都大病院は事件を受け、薬剤の管理体制を強化。2500人の職員全員を対象に6月以降、薬剤の管理法を解説した映像の視聴を進めている。
 同院医療安全管理室によると、法律で管理するよう定められている向精神薬の他、インスリンも鍵のついた金庫に保管し、緊急時であっても持ち出す際には使 用量と使用者名を名簿に記載するよう指導。管理を徹底するため、必要に応じて薬剤師らを病棟に配置することも考えているという。
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 ◆事件の経緯◆
【08年】
4月     長野県の看護大学を卒業後、京都大病院の循環器内科に就職
【09年】
春以降    仕事で失敗を繰り返し自信を失う
夏以降    少なくとも15回、入院患者に不必要な薬を投与
11月14日 入院中の女性に計3回、インスリン計7.6ミリリットル投与。女性の電子カルテに虚偽の血糖値を4回入力(~16日)
【10年】
3月2日   公電磁的記録不正作出と同供用の容疑で逮捕
3月21日  殺人未遂容疑で再逮捕
4月7日   鑑定留置を開始
4月12日  同病院を辞職
7月6日   傷害と公電磁的記録不正作出・同供用の罪で起訴
 (検察の冒頭陳述などによる)
入院患者のつめ切りをめぐって傷害罪に問われ、福岡高裁で逆転無罪判決を受けた看護師上田里美さん(44)は、検察側の上告断念を受けて30日午後、北九州市内で取材に応じ、「感無量、これで本当に自由になったという思いです」と喜びの心境を語った。
 勤務先の病院に向かう途中の車の中で、弁護士から上告断念の知らせを聞いたという。その瞬間について「お礼の言葉を述べながら、自然と涙があふれ出て止まらなかった」と振り返った。