Tokyo Conference 2018 Day 5 | HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

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HCAP東京大学運営委員会の現役メンバーが更新する公式ブログです。

Hello, dear you.
Thank you so much for visiting our blog!!

というわけで、すっかりハーバード生によって感化され、英語かぶれになってしまった川本です。

友人へのLINE返信はもちろん英語。
携帯も勢いあまって全部、英語設定に(Wikiまで英語がデフォになってしまい調べものが捗らない…)。

英語にどっぷり浸かる経験を日本でできたんです。

な~んて言うと、意識高い系国際交流団体のあるあるキャッチコピーの出来上がりな訳ですが。

HCAPは一味違うぜってことが、このblogや新歓活動を通して伝わることでしょう。

まあ、そんなことは置いといて。

今回は東京カンファレンス5日目、千葉県富津市相川・梨沢地区にお邪魔して行った田舎企画についてお話しします。



この写真見て下さいよ。

ええ笑顔。

地元の方々を始め、ほんまに多くの方々の助けあってこそです。
まずはここで、この企画に関わって下さった全ての方に心の底から感謝の意を表したいと思います。
数カ月に渡るご尽力、誠にありがとうございました。

さて。
キャラには合わないんですが、真面目に企画内容の紹介に移るとしますかね。

おっと。

お前誰だよと思われていたあなた。
かなりのbig fan of usですね。

Thank you so much!!

なんていうのは冗談として、実はこの私、このブログ初登場なんですね。
気づかなかったでしょ。
良いんですよ。
I don’t mind it.

そろそろこのおふざけ口調に付き合っているのに疲れちゃいましたかね。。
真面目に自己紹介といたします。

教養学部理科三類一年の川本亮と言います。
兵庫県西宮市出身、母校は灘校。

この2行を見ればお分かりでしょう。
そう、「敷かれたレールの上をまっすぐ走ってきた男」です。

お見知り置きのほどを。
 

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これの右。

趣味は旅と読書、哲学を少々。

と言えば、”今どき大学生”の出来上がりなんですかね。
いやまぁ、ほんまなんですけど。

ただ、哲学は嘘です。
筆が滑りました。

夏休みはタイ、カンボジア、北京、モンゴル。
冬休みはフィンランド。
春休みは再びカンボジア、ドイツ、上海。

列挙してみると、よおさん行きましたね。
中でもおススメはモンゴル。
 
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牛のモォォオオで目を覚まし、乳搾りに糞集め、放牧されている馬を草原から連れてきて乗馬。
近くのゲルを訪れては謎のチーズで歓迎され。
 
夕刻となり空が真っ赤に燃えると、散らばっていた牛たちがゲルの周りに集まってきて。
その毛並みが夕日に照らされる様子の綺麗なことと言ったら。

しかも空、めっちゃ綺麗なんです。
形容する言葉が無いとはこのこと。

まあそれは良いとして。
夜が一番の醍醐味です。

夕飯は、昼間に自らの手で捌いた羊や牛の肉を石焼にしたもの。
ホルホグと言うらしい。

これが、「肉」って感じで良いんですねえ。

「頂きます」の意味が分かります。
心の底から、「頂きます」って言えました。

そして、命に感謝しながらお腹を満たした後は、満天の星空。

文字通り「満天」。

全ての星を点として認識できるだけでも驚くのに、その数と言ったら、、。

いやぁ自分語りが長い。

人間無くて七癖。
これは癖なんです。
お許しください。

さて、田舎企画ですよ。田舎企画。

兼サー野郎としての一面も持つ川本、「東大むら塾」というサークルにも入っているんです。
 
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東京都心から小一時間の距離にありながら、豊かな人情と自然の残る「むら」相川。
 
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そこで、農業をしたり、「むら」の魅力を伝えるべくツアーを開催したりとしている訳です。
いわゆる「地方創生系大学生」ですかね。

いやまあ今造った言葉ですけど。

とにかく、世の流行に確実に乗っているcoolなサークルな訳です。

で、その相川の魅力をハーバード生にも伝えたいと。

これが、今回の企画の主旨だった訳で。

誰も聞きたくないかもしれませんが、ここで企画制作秘話を。

実は当初、地方創生についてハーバード生と話し合おう、っていう企画を作っていたんですね。

今から考えればイキりの極み。

夏合宿で企画を詰めていたときに、同期の数人からこう言われました。

「確かに、筋は通ってるけど、お前ほんまにそれやりたいんか?」

いやぁ、ええ指摘。
正直全く自分でもワクワクしていなかったんですね。
こういうcritical中のcriticalな指摘をしてくれるメンバーがいるのがHCAPのええとこ。

それはそうと、結局、学術系オリンピックメダリストやらコンテスト優勝者やら、すごい奴らに張り合おうとしてカッコつけた「学術系企画」を作ろうとしていただけなんですよね。

お恥ずかしい。

という訳で、自分がほんまにしたいことは何なんやろと考えてみたら、答えは1つだけでした。

大好きな田舎行ってハーバード生と一緒に楽しみたい。

良いですね。
この小学生が書く遠足の感想文的な感じ。

ただ、今回の企画は結局、この理想をわがままにも追い求めさせて頂いたものになりました。

もうそろそろ、御託を並べるのをやめて、企画内容の詳細に話を移すとします。

朝8時半、寝ぼけ眼の東大生とハーバード生23名の一行は相川行きの貸し切りバスへ。
 
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本当は、東京都心から郊外への車窓の移り変わりも楽しんで…
な~んて思っていたのですが、案の上バス内では寝息の見事なハーモニー。

ベルリンフィルもびっくりな1時間ちょいの超大作。

って言ってる僕も爆睡していたので、想像してるだけなんですけど。

と、そんなこんなで相川到着です。

ハーバード生と地元の方々、顔合わせの時。
めちゃくちゃ緊張した空気が漂ってましたね(笑)

ちょっとした紹介をし合った後は、地方ならではの魅力、古民家見学へ。

120年の歴史がある、神子清志様宅にお邪魔させて頂きました。

関ヶ原の戦いで実際に使われた槍やら、日本刀やら。
掘り出し物が続々と出てきます。

ハーバード生も皆思い思いに、実際に重さを確かめてみたり、恐る恐る刀身に触れてみたり。
 
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戦国時代的要素が全くなかった東京カンファレンスだったこともあり、戦国時代オタク川本も大満足。

ちなみに、一番好きな武士は保科正之。
いや、それ戦国時代じゃなくて江戸時代~

どスベリですね。

さあ、切り替えて次の企画。

と思って、神子様宅を出ると、富津市長、高橋様がいらっしゃったということでご挨拶。
大物mayor登場とあって、ハーバード生も再び緊張の面持ちでした。
高橋様、議会中お忙しい中、わざわざ足をお運びくださりありがとうございました。

その後一行は畑へ。

何をしたかと言うと…
ジャガイモの種芋の作付けです。
 
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これ、地味に川本こだわりの企画。

やっぱり、地方に来たからには都会ではできないことをしてほしい。

それこそが土を触ること。

最近、土触りましたか?

都会に住んでいると、五感を使うことを忘れてしまいます。

まともに使っているのは視覚と味覚くらいなもん。

イヤホンが手放せなくなった現代人にとって、街の喧噪すら直接耳に入ってくるものではなくなってしまっているのかも。

で、そんな中で一番使っていないのが触覚だと思います。

スマホばっかでしょ。触ってんの。
後は満員電車のつり革とパソコンのキーボードくらいですかね。

別にお説教したいとかでもなく、大きな自戒を込めて書いているんですが。

それで、土を触ってほしかった。

思った以上に冷たかったり、湿っていたり、ざらざらしているかもしれない。
そんなちょっとした発見で思い出が一気に豊かになりますよね。

だからこそ、少しの不満は承知の上で軍手を用意しなかったり。
汚れるくらいがちょうど良いんです。多分。
 
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それはそうと、こんな感じでハーバード生も鋤などを片手に頑張っていました。
1人でも上で言ったような発見をしてくれていれば良いのですが。。

さて、畑から帰ると、地元、天神山小学校の全校生徒の皆さんがスクールバスで到着していました。
 
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今回のメイン企画スタート!
って、やっとこさのメイン企画登場ですね…
お待たせしました。

せっかく、天下一と名高いハーバード生が相川に来るんだから、地元の小学生にとって何か刺激になるようなことができれば…
ということで、校長先生や先生方、富津市教育委員会様のご協力を賜り、計100人近い大所帯の企画が実現した訳ですが。。

さっそく4グループに分かれてハーバード生と小学生の交流スタートです。

まずは、互いに自己紹介。
小学生たち、英語名を頑張って覚えてました。

最難関は誰やったんかな。
イマーニ?マケダ?

それは置いといて、英語の授業で習ったことを存分に使えている子もいましたよ。
How old are you?なんて。

中学入学時、appleの綴りすら書けなかった僕からすると、ほんまにすごい。

これも脱ゆとりの賜物なんですかね。
 
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一通り話し終わったあとは、小道具の登場です。

けん玉をしている班もあれば、折り紙、お手玉まで。

小学生がハーバード生に色々と指南してあげている姿は、微笑ましいったらありゃしない。
 
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そして、ハーバード生が意外な才能を発揮したのがこの藁綯い。

藁を数本ずつ束にして両手の中で転がしながら縄に編んでいくんですが、ほんまに難しい。
僕も挑戦させて貰ったのですが、ゴミのようなものを大量生産して終わってしまいました。
それがですよ、ふと目をやれば。
 
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ニックできてるやん!!

なんでやねん of the year。

これ、ほんまにニックが作ったんです…
その辺りの勘の良さ、さすがハーバードと言うべきなんでしょうが…。
 
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大縄跳びもしてましたよ。

ハーバード生の身長にしては、少し縄が短かった説。
 
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と、そうこうしているうちに、ご飯の時間です。

今回用意したのはカレーライス。

大鍋で、薪を使って豪快に作り上げたカレー。

ご想像の通り、めちゃウマ。

そろそろ打ち解けてきた小学生・ハーバード生。
混ざり合って列を作り、続々と受け取っていきます。

東大生が通訳に入り、会話も弾んで。

おかわりの列も長蛇に。

と、ここで一つ。

今回、実は白ご飯にもこだわりが。
 
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一部のご飯を竹で作った飯盒を用いて炊いていたんです!

これにも、僕なりのひとしおの思いが。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、僕自身、地方での生活に馴染みがあるというか、愛があるというか。

祖父母の実家が残っている関係で幼少期、京丹後市久美浜町というところを訪ね、夏休みなどを過ごしていました。

知る人ぞ知るど田舎です。

ただ、海も山も、野も川も最高に綺麗やし豊かなんです。
ほんまに色んなことを教えてもらいました。

久美浜大好き。

これはこれで良しとして、久美浜に帰った時、我が家の定番が竹飯盒炊飯なんです。

竹がほのかに香るご飯は絶品。

そして何よりも、個人的に竹飯盒炊飯はじめ、久美浜での遊びは、自然は最高のおもちゃ箱だということを教えてくれた体験でもあるんです。

竹と少しの道具さえあれば、飯盒、釣り竿、一輪挿し、魚を捕るための罠。
なんでも作れてしまう。

そんなことをハーバード生や東大生、ひいてはまだそのことに気づいていないかもしれない地元の小学生に少しでも伝えたかったんです。

そのために、実は班毎に竹飯盒作ってもらってたりもしたんですね。

で、まあ竹飯盒で炊いたご飯も食べてもらいました。

少しでも思いが伝わっていることを願ってやまぬ川本です。

さて、カレーを食べ終わるや否や次の企画。

餅つき~!
 
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小学生もハーバード生も交代ばんこで体験。

杵の重さにふらつく小学生もいましたが、無事餅つきは終了。

きな粉と磯辺巻きの二種類を用意したんですが、どちらも完売。

6升も餅米を用意したんですがね。
若い胃袋恐るべし。

ちなみに、カレー用の白ご飯と餅米はどちらも地元相川産。
前述の東大むら塾が地元の方の手厚いご支援を受けながら育てたお米を使わせてもらいました。

富津市のふるさと納税の返礼品にも選ばれているので、ぜひご賞味あれ。
減農薬や天日干しなど随所に手間ひまかかったお米ですが、何より素直に美味しいです。
 
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さて、まだまだ「食」が続きます。

という予定だったのですが、校長先生からのご提案で、ハーバード生による小学生向け質問コーナーを開催することに。

「どれくらい勉強したのか?」
「ハーバードの寮はどんな感じなのか?」
なんていう良い質問が飛び交いましたよ。

答えるハーバード生はアルバロ。
真剣に答えてくれていましたが、、

「どんなベッドで寝ていますか?」

最高にロックな質問(笑)
さすがのアルバロもこれへの答えには苦戦していましたね。

小学生らしい素直な質問が多く、「バイトの時給どれくらいなんやろ」なんて下世話な質問しか湧かなかった自分が恥ずかしくなりました。。

で、質問コーナーも終わり、次はそば打ち実演企画へ。

とまあ、えらい盛りだくさんでしょ。

Wordによると、もう5000字近いようで。
駄文にここまでおつきあい頂きありがとうございます。

さて、箸休めに小ネタを一つ。

カンボジアの田舎でのこと…

ってこれがいけないんですよね。
また別の機会に。

そうそう、そば打ち実演でしたね。

相川の万能王と言えばこの人、藤代さん。
最近、弟子入りして習い始められたそば打ちを披露して頂きました。

この藤代さんのお蕎麦。
本当にコシがあって美味しいなんていうものではありません。

しかも、十割だからこその、蕎麦湯の美味さ。
思い出すだけでお腹が空きます。

そんな藤代さんに腕を存分にふるって頂いた訳ですが、まあ大盛況。

ハーバード生によるシャッター音が鳴り止みませんでした。
 
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もちろん、後でとても美味しく頂きました。

で、そんなこんなしているうちに小学生とのお別れの時間になってしまいました。

実は、焼き芋も準備してあり、先生方が一生懸命、火を守って下さっていたのですが、みんな揃って食べる時間が無く…。

小学生には人数分、持ち帰ってもらいました。
僕たちも後で頂きましたが、本当に美味。

やはり、焼き芋は焚き火で作るに限りますね。

先生方、風が強かったこともあり大変だった、火の世話、本当にありがとうございました。
焚き火としてもみんなをほっこり温めてくれていました。

そして、最後には、小学生の代表の方から感謝のご挨拶を頂き、ハーバード生も感動した様子。
短いながらも濃かった時間を偲びながら、スクールバスを見送りました。
 
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さて、一気に静かになった広場。
小学生のエネルギーって凄いですね。

ハーバード生が相川を離れるまで一時間半。
最後はせっかく相川に来たんだからということで、相川散策。

地元の由緒正しきお寺、見性寺を訪問しました。

ここの和尚さんがまた、本当に良い御方で。

お寺と神社の違いから、見性寺の歴史までご紹介頂いた後、少しだけではありますが、座禅体験までさせて頂きました。
 
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ハーバード生も、この本物の禅寺での座禅体験にいたく感激していましたね。

そのあとは、梵鐘をつかせて頂き、これで相川企画、本当の最後。

むらの方や見性寺の和尚様からもお土産を頂き、一行は再び爆睡のバス旅へ。。
 
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相川は今、菜の花に彩られています。

慌てん坊の山桜も大きく花開いていましたよ。
ぜひ、相川へお越し下さい。

この企画を通じて、本当にたくさんの大人からの支えを頂きました。
もちろん、むら塾やHCAPのメンバーからも。

この恩を返す方法はただ一つ。
相川により多くの人が訪れてくれるようにすること。

その一心でこのブログも書きました。

こんな最後まで読みきって下さっているあなたへ。

もし、これを読んで少しでも楽しんで頂けたり、HCAP TOKYOの活動、そして相川に興味を持って頂けたら、存外の喜びです。
感謝。感謝。

最後にはなりますが、もう一度。
相川の地元の方々、校長先生はじめ天神山小学校の先生方、生徒たち、そして高橋市長、岡根教育長をはじめとする富津市行政の方々、東大むら塾、HCAPのみんな、ほんまにたくさんのご支援ありがとうございます。

個人的にも、この企画を通じて多くのことを学ばせて貰いました。

相川にも~っとたくさんの人が来て、魅力を知ってくれますように!

(実はこのあと、帰京し渋谷散策などを楽しんだのですが、字数の都合もあり、その模様はご想像にお任せします。。)