初めまして。HCAP東京大学運営委員会12期で代表を務めております、寺田彩人と申します。はじめに軽く自己紹介をすると、聖光学院という神奈川の中高一貫校を卒業し、現在東京大学文科三類に所属しています。高校時代は部活や文化祭等に打ち込んでいましたが、その傍らちょっとした課外活動なども行なっていました。
さて、本日はハーバードカンファレンス最終日でしたが、最終日には基本的にコンテンツがTED Talk しかありませんでした(ちなみにこれについては弊団体の石川が 「職人」について最高のプレゼンを作ってくれました)。そこで、ここではこれまでのハーバードカンファレンスを振り返り、所感を書いていこうと思います。
まずは人と人とのつながりについて。ハーバードカンファレンス期間中は基本的に全日、夜にパーティーが行われます。そうしたパーティーは体力を使うもので、結構体力的に厳しいものでした。日本ではほとんどパーティーが開かれないため、場慣れしていないということも疲労が溜まることに繋がっていたと思います。僕はこうしたパーティーに参加していく中で、アメリカの学生生活における交流のための「コスト」の高さを実感していました。彼らは基本的に普段は勉学に追われる生活を送っています。そういった生活をしていると、必然的に交友関係は授業でしか形成されず、希薄なものになってしまいます。授業外でも話すことができる共通の話題を作り、交友関係を広く、深くしていくためにパーティーに出かけ(さすがに授業期間中は週末のみの開催のようですが)、身体を酷使してでも人間関係を形成していくのだと思います。日本の学生は基本的にご飯を共にすることで人間関係の深化を図る印象があるので、ここは面白い違いがあるなと思いました。
次はハーバード大学のブランディング能力の高さについて。訪問期間中、何度かハーバード大学の生協を訪れる機会があったのですが、ハーバード大学のロゴが入った観光客向けのグッズが広大な店舗を埋め尽くしており、生活を全てハーバードのロゴ入りのグッズで済ませることも全く困難ではないと思われるほどでした(あながち誇張でもなく、下着類から筆記用具等に至るまで揃っていました)。ブランディングを通してハーバード大学の名前を世界に売り出していこうという姿勢がとても強調されていて、こうした部分からもハーバード大学の名声が高まっているのだということを痛感しました。(東大のグッズとか数もほっとんどない上に字体や色のセンスが悪すぎて外で着れたもんじゃないですからね)
最後に寮生活を取り上げます。僕の個人的な所感としては、ハーバード大学と東大の最大の違いは寮の有無だと考えています。先ほど書いたパーティーを含め、ハーバード生の交流は基本的に寮で行われます。当然日本のような終電という概念はないので、夜何時まででも友達と交流し続けることが可能です。また、課題や交流等でいかに疲れていて朝寝坊をしても、キャンパスが徒歩五分程度の場所にあるために授業に行くことも容易です。つまり彼らは勉学や交友において時間をほとんど気にしなくて良いのです。個人的に睡眠・勉学・交友の時間の確保において日本の通勤・通学時間は無駄以外の何物でもないと考えているので、是非とも日本でも寮生活を取り入れて欲しいです。
以上がハーバードカンファレンスを終えての所感です。同行したHCAP東京大学運営委員会メンバーと同様、非常に楽しく充実した1週間を過ごすことができました。3月中旬には待ちに待った東京カンファレンスが開催されます。その際には今回登場していないメンバーもブログに登場すると思いますので、乞うご期待!