
生徒募集を控える時期、どの教室でも集客に頭を悩ませることが多いですよね。
しかし、今回ご紹介する空手教室では、広告費をゼロに抑えながらも体験会の定員を1ヶ月半前に達成するという驚異的な成果を挙げられました。
その成功の背景には、検索対策やLINE公式アカウントの活用など、効果的な集客方法がありました。
本記事では、この事例から学べる具体的なポイントをご紹介します。
驚異的な成果を挙げた空手教室の事例
先日、空手教室の先生からご報告いただきました。
こちらの教室さんは、毎年、春と秋に新規の生徒さんを募集されています。
そして毎回、定員またはほぼ定員にまで達していました。
しかし今回は、冒頭の文面のとおり1ヶ月半前の時点で、定員になったそうです。
しかも特筆すべきはですね、年々、集客コストが下がっているんです。
チラシ・広告からの脱却と集客方法の変化
2018年の秋の募集までは、チラシを撒いておられました。
また、ネット広告も併用されていました。
それが、2019年の春の募集からチラシをお止めになられたんです。
ただし、このときはネット広告は継続しました。
そして2020年の春からは、ネット広告もお止めになられたんですね。
止めたと言いますか、厳密に言うと広告を打つ前に、埋まってしまったんですね。
当初、先生は本格的に申し込みが入るのが、2月末~3月と読んでいたそうです(例年がそうだったので)。
なので、1月の時点では告知・募集ははじめていたものの、広告の配信は2月以降を予定されていました。
それが気づいたら、定員になったという…。
ちなみに、これまでですとチラシとネット広告で約20万円のコストがかかっていました。
それが今回は「ゼロ」です。
なぜ、このような結果がもたらされたのでしょう?
そこを細かく、お話したいと思います。
成功をもたらしたおもな集客方法

まず、メインの集客方法は「検索対策」です。
それによって、見込み度の高いアクセスを集めていました。
ちなみに、おさらいですが「見込み度の高いアクセス」とは、つぎの2つの条件を満たしています。
- 空手を習いたいと思っている
- 道場に通える地域に住んでいる
そして、この2つの条件を満たしているアクセスを、もっとも集められるのが「検索経由」になります。
申し込みにLINEを活用
冒頭の先生のご報告のように、現在、お申し込みの大半が「LINE」なのだそうです。 正確には「LINE公式アカウント」からのお申し込みなんですね。
ご存知の先生も、多いかと思うのですが「LINE公式アカウント」は通常のLINEと、使い方はほぼ一緒です。
そして、日本国内のLINEユーザーは9,700万人だと言われています(2025年1月時点)。
ちなみに、この数字は、国内の主要SNSでダントツのユーザー数です。
※LINEのつぎにユーザー数が多いYouTubeが、7,120万人(2025年1月時点)
そのため、これをご覧の先生もLINEを日常的にお使いなのではないでしょうか。
それくらい、LINEは現代人のコミュニケーションツールになっています。
ですので、多くの方がLINEを使い慣れていらっしゃるんですね。
なので、LINEで申し込みを受け付けると、それだけで成約率が高まります。
ホームページでの告知の工夫
また、ホームページを訪れた方がLINE公式アカウントを「友だち追加」してくれるそうです。
もちろん、訪れたすべての方が友だち追加するわけではないと思います。
ただ今回の先生の場合、現時点で100名を超える登録がありました。
そして、その方たちに体験会の告知を1回だけ一斉配信されたそうなんです。
本当は、複数回配信する予定だったそうです。
ただ、定員になったので配信しなくて済んだのだとか。
いずれにしても、今回の場合、つぎのことが言えます。
- 1.ホームページに訪れる方は見込み度の高いお客さまである(検索経由で集まっているから)
- 2.しかも「友だち追加」してくれた
- 3.ちなみに、友だち追加ボタンはホームページにしかない
- 4.つまり、LINEのお友だちはかなり見込み度の高いお客さまである
- 5.その方に、告知をすれば高確率に申し込みが得られる
ちなみに僕は、LINE公式アカウントのお友だちの数はあまり重視していません。
あくまで、お申し込みを受け付ける目的としての活用をおすすめしています。
ですが、今回の空手教室さんのように見込み度の高いお友だちであれば反響を得られることが期待できます。
早期告知を促すちょっとした工夫とは?
2018年ごろに、こちらの空手教室さんのホームページでは、トップページ本文の冒頭に「道場からのお知らせ」というくだりを追加したんですね。
そちらに、募集の告知や募集状況を表記するためです。
そして、募集が終われば次回の募集時期なども予告していました。
おそらく、ホームページを訪れた方がそれを認識されるようになったんだと思います。
それで、お客さま的に次回の募集時期に向けて早い段階での“心づもり”ができるようになったと思うんですね。
また、今回は通常よりも早い時期から募集を開始できました。
それは、僕と先生の間での集客のながれやルーティーンが確立されたからだと思います。
こういった要素が相まって、今回の成果に結びついたのだと思います。
補足:SNSに順応
ちなみにですね、こちらの先生は少し前まではSNSを苦手にされていました。 ご自分で情報を発信することに、抵抗感があったそうです。
具体的には「こんなこと書いてどう思われるかな~」という、ご不安があったんだそうです。
しかしあるときひょんなことから、生徒の保護者さんとLINEでやりとりする機会があったそうなんです。
LINEで、お子さんの稽古風景を撮影した動画を送ってあげたそうなんですね。
そしたら、保護者の方が大変よろこばれたのだとか。
それがきっかけとなって、現在は、ほぼ全員の生徒および保護者の方に動画送ってあげているそうです。
そして、動画を送ることがきっかけとなり、LINEでさまざまなやりとりをされていらっしゃいます。
さらには、LINE VOOMやFacebookでもご自身の想いなどを発信するようにもなられました。
それがまた、毎回、かなりの数の「いいね」がつくんですね。
つづきを読んで、広告費ゼロで生徒募集を成功させた方法を知る↓