ちょっと日が過ぎてしまいましたが‥‥
昼の部に続き、夜の部も拝見しました
・傾城反魂香 土佐将監閑居の場
・桂川連理柵 帯屋
・奴道成寺
「傾城反魂香」は、吃りの絵師、又平と女房おとくの夫婦愛と、又平が必死の思いで手水鉢に絵を描くと反対側に絵が浮き上がるという、又平の気持ちが石をも貫くのだというところが見どころだと思いました
吉右衛門さんの又平、さすがにすばらしかったです
菊之助さんのおとくも、いままでのおとくのお喋りのしっかりもののイメージよりしっとりしてて、いい夫婦だなって感じがしました
錦之助さんの修理之助も違和感なくお上手だし、北の方の東蔵さんも優しそうな師匠の奥さまでよかったし、あと歌六さん、又五郎さんもお役にはまってらっしゃいました
吉右衛門さんって、心にあたたかいものをもってらっしゃるんだろうなって、いつもお芝居みると思います
やっぱりそんな吃又で、今日も良いものをみたなって思いました
「桂川連理柵 帯屋」は、壱太郎さんの信濃屋娘 お半と丁稚長吉の二役が面白かったです
丁稚長吉は、あほみたいだけどちょっとずる賢くて、お半ちゃんは14才の可愛いい女の子です(^^)
昨年松竹座で観た時より、壱太郎さんずっとパワーアップされてました
儀兵衛の染五郎さんもおもしろくて、浪速の言葉もお上手です
先月の俳優祭の月光姫恋暫の時のお役もおもしろかったし、きっとコミカルなお役がお好きなんだとおもいました(笑)
でも、このお芝居で一番凄いところは、藤十郎さんの長右衛門と壱太郎さんのお半が恋人同士ってところです
現実にはお祖父さまとお孫さんなのに‥‥
お祖父さま幸せですよね
こんなラブシーンできるんですものさすが歌舞伎って、おもいました(笑)
奴道成寺
道成寺ものの舞踊劇ですが、奴道成寺は始めてでした
最初お決まりの聞いたか坊主の所化さんが花道からでてこられました
所化さんの問答も娘道成寺と同じでしたが、
所化さんの踊りはお二人ずつ
種之助さんと右近さん
隼人さんと米吉さん
弘太郎さんと男寅さんが踊られました
所化さんの踊りもう見飽きませんね
素敵でした
特に隼人くんきれいだった
ずっと微笑んでて踊りも楽しそうでもう眼福でした
手拭いまきは、前から３列目だったのですが、所化の皆さん若いから遠投大会のように遠くに投げるのでかすりもしませんでした(笑)
奴道成寺、一番の見どころ猿之助さんの白拍子左近の踊り
おかめとひょっとことお大尽のお面をつけかえながら、遊女と幇間とお客に成り変わりながらの踊りはすばらしかったです
やっぱり猿之助さんの踊りは見とれました
後見の段之さんと段一郎さんとの息もぴったりで後見さんも真剣勝負だなって思いました
もう何度もみたい演目になりました
四月大歌舞伎、醍醐寺や伊勢や桂川など上方ものが多く、関西人としては楽しかったです
観たかった「奴道成寺」もみることができてうっとり感動したし、今月の観劇遠征も満足して大阪へ帰って来ました
