平成27年11月30日、新たに14名の方が大分地裁に提訴しました!! | 全国B型肝炎訴訟九州弁護団ブログ

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 平成27年11月30日,大分地方裁判所に第5次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 大分地方裁判所における提訴者数は37名(被害者30名),和解者数は8名(被害者5名)となりました。

1 原告・被害者数
  原告14名(被害者10名)
2 原告・被害者居住地
  大分県 11名(被害者9名)
  大阪府  1名
  東京都  1名
  大分県外 1名(被害者1名)
3 原告・被害者の性別
  男性10名(被害者6名),女性4名(被害者4名)
4 原告・被害者の年代
  20代4名(被害者1名),30代1名,40代4名(被害者4名)
  50代1名(被害者2名),60代3名(被害者2名)
  70代1名(被害者1名)
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   2名
  慢性肝炎       5名
  肝硬変(軽度)    1名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        2名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)40代男性(日田市,肝がん)
 母子感染でB型肝炎とわかったのが二十歳の頃でした。
 そのころはB型肝炎があまり知られておらず,自分の病気のことも詳しくわからず混乱しました。
 そのうち肝がんになり,本当に苦しい思いをしました。
 今も変わらず苦しい思いをしています。
 提訴できたことにほっとしていますし,早く和解できることを祈っています。
 今後もずっとこの苦しみは続くので,ご支援をよろしくお願いいたします。
(2)70代男性(大分県,肝がん)
 病気で苦しんでいる人々ができるだけ早く治療ができ,安心して安定した生活が送れるようにしていただきたいと思います。
(3)40代男性(大分県,慢性肝炎)
 私は20代前半に感染の事実を知りました。
 その後発病し,現在は生命保険の加入も難しく,家族のことも考えた上,今回の提訴に踏み切りました。
 小さな田舎での集団予防接種による感染でしたが,田舎は関係ないなどと思わないで,検査がまだの方は検査を受けて,早めの対応をしてほしいと思います。

(大分弁護団:弁護士 渡辺 耕太)