根室交通定期観光バス「のさっぷ号」に乗車してみる | 第4セクターの乗りバス・乗船日記

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っということでございまして、日本最東端の根室市に本社を構える根室交通には、期間限定ではありますが、日本最東端の定期観光バスが走っています。

その名も「のさっぷ号」

本数が少ない花咲線に接続させての、絶妙なダイヤと的を得た観光地のチョイスが見どころなのかな?。

っということで、9月の某日に乗車してきた次第で。


釧路駅を朝一で出る快速列車に乗っかってやってきたのは、根室駅前にある根室交通バスターミナル。

発券場所では案内板を持ったガイドさんがお出迎え、こちらで乗車券を購入して乗車開始。

花咲線に乗車していた観光客らしい方々は殆ど乗車・・・、まあ10人程度ではありますが。

明治公園に寄ってから、まずは根室市最大の観光地納沙布岬に向かいます。

ここまでくれば全てのものが最東端となるわけでして・・・、ゴルフ場・乗馬クラブ・郵便局等々、ここが日本最東端ですよとの、ガイドさんの案内を聞きつつ納沙布岬に到着。

ガイドさん曰く、国後島まで見えるのは珍しいとのこと、お客さんたちは運が良いですと強調しておられましたww。

まあここまで来たら、最東端コレクション。

駐在所

電話ボックス

バス停

バス待合所

納沙布岬を後にして、北方原生花園を見学

時期が外れているので、荒涼とした草地だけです・・・。

で、金刀比羅神社にお参りしてから午前コースは終了。

引き続き午後の部スタート。

なぜか小学校の敷地内にある、歴史と自然の資料館を見学後、特別天然記念物の車石へ。

根室市の中学生が遠足に来ていたんですが、根室の中学校では基本的には学校内でもジャージだそうで・・・、制服を着る機会ってあんまりないそだそうで。

お昼は道の駅スワン44にて、エスカロップをば。

 

ネイチャーセンターで学芸員さんの案内を聞きつつ、野鳥の観察をしたり、北方四島交流センターで北方領土の勉強をしてから根室駅に戻ってまいりました。

 

利用状況ですが、北海道胆振東部地震で花咲線が不通な時は、乗客0でしたが、全体的にはそれなりに乗車しているそうです。

午前コースの方が人気が高く、午後はイマイチなんですけど、根室の魅力は午後の方があるはずなんですけどね・・・、やはり最東端というキーワードは強力なのかな?、とはガイドさんの弁。

 

まあ午前コースは、路線バスで単純に納沙布岬を往復するより安価で、さらにガイドさん付きというものすごくお得感が強いコースですし、午後まで入れても2500円という格安で、根室交通頑張っているな?、てきな感じですね。

なにより、本数の少ない鉄道に接続させてこれだけのコースを作った根室交通さんは凄いですし、このコースを公共交通機関で回ろうと思ったら不可能ですし、公共交通機関がなくなりつつある地方都市で、定期観光バスを活用して観光客に満足してもらえる良い例かと感じました。

まあ正直、根室市は宿泊施設が乏しいですから、いかに道東の主要都市釧路からお客を引っ張ってくるか?、といった命題があるわけで、そういった面からも「のさっぷ号」はそれなりの成果を上げているのではないかと考えています。