九州産交バス 日帰りバス旅とはなんぞや? | 第4セクターの乗りバス・乗船日記

第4セクターの乗りバス・乗船日記

大型時刻表に掲載されている、全ての地上・海上を走る乗り物の完乗を目指している第4セクターの記録です。

第4セクターへの質問・問い合わせ・意見などは、
dai4sekuta@gmail.com まで。

っということで、おはようございます。

全国の路線バス事業者様は、日々いろんな取り組みをして、バスに乗ってもらおうと努力しています。

そんな中、九州熊本を地盤とする、九州産交バスが面白いというか、こりゃすげーww、と第4セクターがおもった事例を発表されましたので、ご紹介します。


それは、日帰りバス旅というもの。

詳しくは九州産交のHPをみてもらうとして、肝心なところを抜粋して紹介いたしたいと思います。

九州産交公式HPはこちらから


高速バス・路線バス等の公共交通機関と施設クーポンをセットにし、お客様自身で目的地まで行っていただくプランです。

  1. 添乗員・ガイドは同行いたしません。
  2. 日程の時間は予定です。道路状況等により遅れる可能性があります。
  3. お客様のご都合によるお乗り遅れ、お乗り違いにつきましては保障ができかねますのでご了承ください。

熊本交通センター・JR熊本駅・阿蘇くまもと空港より出発し(注1)、1名様から参加できるプランです。
ほとんどのプランが毎日出発(注2)で、お申し込みも前日19:00までお電話での受付、前日20:00まではFAXのみの受付を行うご利用しやすい商品となっております。

(注1)出発地はコースにより異なります。交通センターは全コースご利用いただけますが、熊本駅は約30コース・阿蘇くまもと空港発は約10コースとなります。
(注2)バスの運行スケジュールの関係等で曜日限定コースがございます。


まあ簡単に言ってしまえば、路線バスを利用して、勝手にお客さんが目的地に行って、そこで老舗旅館の昼食やら遊園地で遊んでもらって、また路線バスで出発地に帰ってきてもらいましょう。

これを、1枚のクーポンに纏めたものです。

これの何が凄いかといいますと、九州産交は一切新たな投資を行っていない、つまり今ある路線網、経営資源を有効活用して、このような施策を行っているのですよね。


運輸事業全般に言えることですが、1人乗っても満席になっても、運行経費は変わらないといたことがあります。

ならば、1人でも多くの人に乗車してもらったほうが良いと、九州産交は考えたのではないかと。


企画した人の話では、九州新幹線開業に伴い、2次交通はどうなっているのか・・・、との話が出たそうです。

つまり、新幹線で熊本にやってきて、そこから阿蘇に行きたい・天草に行きたい・・・、がどうやって行くのさ??

実際、バス路線があり、バスは走っているのですが、それが分からない、また時刻を調べるのが大変だ、といった声があったそうです。

また、バス停を降りてから、目的地の観光施設まで距離があるなど、バス停降りたらどうするの?、昼食食べるまで20分も歩くの??

そんなことを考えて、パック旅行型式にして、時刻を明記し、クーポンを発行、さらにバス停から距離がある旅館などへは、旅館の送迎車にバス停に迎えに来てもらうなどの施策をし、誕生したのが日帰りバス旅というそうです。


先ほどから、第4セクターはクーポンと書いていますが、こちらは旅行商品として販売しています。

これにより、旅行会社は格段に売りやすい商品となったそうです。

もしこれを乗車券でやろうとすると、旅行会社は厚いタリフを開いて、九州産交に連絡し、旅館に連絡し・・・

で、料金は3000円・5900円ww、こんなことやってられませんよねww

九州産交が旅行商品として販売したことで、旅行会社は格段に売りやすくなり、団体旅行でもこちらの日帰りバス旅を利用したいといったオファーも着ているそうです。


こちらの日帰りバス旅、日々利用者が右肩上がりで増えているそうです。


第4セクターの地元である、東海バスさんには、是非真似をしてもらって、伊豆の観光を盛り上げていってもらいたいものです(生意気書いてすいません)