Mini Truckin' | Is it any wonder?



Mini Truckin'

80年代から始まり、90年代はミニピックアップ、フルサイズトラックがトレンドだった。
誰も彼もがロワードしたトラックに乗っていた。
もちろんオフロード好きも居なかった訳では無く、
彼らはリフトアップしたトラックに乗っていたが、
殆どの若者達はロワードしたピックアップに乗るのが法律で定められているかの様だった。
年に数回大きいトラックのイベントが
オレンジカウンティーのフェアグラウンドやポモナで開催されていた。

当時はロワード関係のアフターマーケットパーツが山の様にあり、
それらを製造していたメーカーもたくさんあった。
その殆どが南カリフォルニアに社屋を構えていた。

ビレットホイールが世に出てきたのも90年代に入ってからで、
BoydやBudnik、その後にはColorado Customがマーケットに参入してきた。
トラックのホイールやステアリング、グリルまで全てビレットに交換して、
クロームパーツを一切付けずにモノクロームと言うスタイルが定着した。

ビレットホイールのパイオニア的な存在のBoydはオレンジカウンティーにあり、
そのBoydのエンジニアのAlan Budnikがオフィスポリティクスに辟易して、
自分でビジネスを立ち上げてBudnik Wheelとなる。
確かにBoydのオヤジ(今は亡き)は変わり者で有名だった。
Alanとは当時親しかったので、自分はBoydではなくBudnikを使っていた。
彼のショップは歩いて行ける距離であったし、彼のセンスがとても好きだった。
彼の第1作目と呼んでも差し支えないくらいの時にオンオフで作ってもらった。

写真中央のGMC SONOMAは自分のトラック
ホイールはBudnik
Truck and Street Car Show At Los Angeles




Nissan D21 Hardbody

仲間のD21
シェルを載せて、当時の典型的なスタイルにしている。
このシェルを載せるのも90年代中期には廃り、
オープンベッドスタイルが主流になっていく。
このトラックは何度もショーでトロフィーをもらい、
Truckin' MagazineやMini Truckin'でも数度取り上げられた。
派手な外観とも思えるかもしれないけど、それはペインティングだけで
内装などはとてもシンプルに仕上げられていた。
自分の710もそうだったけど、710の後期型からベッドの作りがダブルウォールタイプとなる。
D21がハードボディと思われがちだけど、710の後期型からハードボディと呼ばれる。
前期型はシングルウォールで外側にはタイダウンなどをかけるフックが取り付けられていた。
見た目がスポーティーではないので大抵の場合は切り落とす場合が多かった。



Toyota Pickup SR5

これも親友のトラック。
彼はミニトラッキンがブームになる以前からトヨタのピックアップに乗り続けきた。
Nissan 710に乗っていた頃の連れでもある。
奴は常に外観に手を入れず、ロワードのみ。
その代わり、サスペンションやエンジンに改造を施した快速ミニピックアップ。
22Rのエンジンはハイカムを入れ、ヘッド、ポートポリッシュをして、
ソレックスのツインチョークキャブレーションと言う今で言うところのALL MOTOR仕様。

"All Motor"
"オールモーター"
ターボやスパーチャージャーを装着するのではなく、
エンジンそのものだけに手を加える事を意味する。

SR5と書いたけど、
SR5はエキストラキャブかロングベットの5速ミッション仕様のみに
付けれらたネーミングだったかもしれない。
SR= Sport Rally 5-Speed

最近ロワードトラックを目にする機会が増えた様な気がする。

トラックならなんでもリフトアップしていると言うスタイルに見飽きてきた。
またロワードトラックのトレンドが再来すれば良いのにと思う。