スーパーフードは
アメリカの医師スティーブン・プラットの著書
『スーパーフード処方箋〜あなたの人生を変える14の食品』(2004年)が始まり。
著書の中でスーパーフードの定義を
健康によい栄養分を豊富に含みながら、
多くは低カロリーである食品
としており、
- 老化を防ぐ抗酸化作用が高いもの
- 生活習慣病の予防によいもの
- 肥満を解消しダイエットに役立つもの
などを紹介しています。
しかし、万人に合う食品って存在するのでしょうか?
これは、
アサイーを摂取した人のコメントですが、
最近流行のアサイーを飲み始めてからお腹の調子が悪くて・・・・
貧血予防に鉄が豊富なアサイーを食べ始めてから、お腹がゴロゴロ、ガスがたまり、軟便下痢気味です。
これは珍しい事ではありません。
そもそも、全ての健康食品に言えますが、体質によって合うものと合わないものが存在します。
そして、貧血気味の人の多くは鉄分を吸収する大腸が弱っていることが多いです。
そこに大量の合わない食材を入れれば、さらに大腸の不調を引き起こすのは当然と言えます
実は私もアサイを食べると
いつも下痢をします。
チアシードで胃もたれ・腹痛をもよおす人も・・・多い!
ダイエットや健康に良いとされているチアシードですが、副作用や危険性について考えた事はありますか?
先日テレビでチアシードのことを知った知人が購入し、一週間ほど適量を摂取したところ、
- 腹痛
- 胃もたれ
- めまい
- 頭痛
などの症状が出ました。
即効性はないものの、摂取を開始したその日から少しずつ症状は出始めていたようです。
これは、アレルギーや消化不良を起こしている症状ですね。
私たち日本人はチアシードを消化するための消化酵素を持っていないという報告も、あります。
もちろん、体質に会う人もいるかもしれません。ですから、全ての日本人に当てはまるとは限りませんが、アレルギー症状が出るものは消化不良を起こす可能性の高いものです。
東洋医学では、アレルギーの原因は水毒としています。
水毒とは、消化できずに排泄しづらい老廃物が身体に溜まっている状態です。
じつは!
世界でのチアシードの評価は実はあまり高くない!
EUではチアシードに健康強調表示は認められていません。
ドイツの消費者センターは
「チアシードには食物繊維やオメガ3脂肪酸が豊富だが、亜麻仁(亜麻の種子)やナッツ類など、価格が手頃で味もよい代替食品がある」
と助言しています。
人間の腸内環境は全ての食べ物を消化できる訳ではありません。
欧米人は日本では馴染み深いワカメを消化でき無いことをしつまていますか?
人種により違うのです!
以下は、
科学雑誌『Nature』の2010年の4月7日号に掲載された内容です。
「海洋細菌の中で、藻細胞壁の分解を行なう酵素を特定した」とフランスのStation Biologique de Roscoff(ロスコフ海洋生物研究所)の生物学者、Mirjam Czjzek氏は述べています。
「この酵素が見つかる他の場所は1つしかない。それは日本人の腸に見られる細菌の中だ」
と言及しています。
こういった特定の人種しか消化できない食べ物もあるのです。
消化しやすい食べ物とは昔から馴染みのある食品になります。
日本人には世界が羨むスーパーフードがある!
味噌汁
大豆を発酵させてつくる発酵食品の味噌には、良質のたんぱく質に加え、
- ビタミンB群
- ビタミンE
- ミネラル
- 食物繊維
などの健康成分が実に豊富に含まれています。
結果として、
- ガンのリスクが軽減
- 生活習慣病のリスクが軽減
- 老化防止に役立つ
- 血中コレステロール値が抑制
などの味噌のすばらしい効果がさまざまな研究論文で実証されています。
塩分の摂りすぎが心配な人は、ダシの素などに頼らずに、かつおぶしや煮干しなどからしっかりダシをとると塩分を控えられますよ。
昔から、味噌汁は朝の毒消しということわざがあるほど、朝の味噌汁は身体によい食べ物です。
昔の人々が実体験で得た知恵と言えますね。
以下は、日本食生活学会誌より
『野菜を具とした味噌汁が生体内抗酸化力に及ぼす影響』から抜粋した内容です。
↓
『 味噌の摂取により健康を維持増進する研究の一環として, ニンニク, ダイコン, ゴボウ, タマネギ, 白ネギ, 葉ネギ, チンゲンサイ, ブロッコリー, ナスとピーマンを用い, 野菜が味噌の抗酸化力に及ぼす影響をまた, 還元力を確認する他の方法として、ニンニク, 白ネギ, 葉ネギ, チンゲンサイやピーマンの味噌煮液は活性酸素消去力と過酸化物還元力の両方を増強し, タマネギの味噌煮液は活性酸素消去力を増強し, ダイコン, ゴボウやナスの味噌煮液は過酸化物還元力を増強することによって味噌の生体内抗酸化作用を増強するであろう。
したがって, 上記野菜類を味噌汁の具に活用すると, 味噌の生体内抗酸化力は増強される可能性があると推測される。』
との知見を示しています。
簡単に言うと、味噌が持つ
- 身体を老化から守る抗酸化作用
- 代謝による老廃物を分解する還元作用
をさらにアップする具
- ニンニク
- 玉ねぎ
- 葱
- ゴボウ
- ナス
加えることでさらに作用が増すと言うことです。
梅干し
梅干しには多くのクエン酸が含まれており、
- 食欲を増進する
- 疲労回復に役立つ
- 血液をサラサラにする
などの効果が医学的に証明されています。
しかも梅干しには殺菌作用があるため、夏のお弁当には梅干しを入れることが推奨されています。
梅干しは5~7月が旬で、酸味の持つ食材には引き締め効果があります。
筋肉を引き締めて汗や尿などが出すぎるのを止めてくれます。
つまり、
- 下痢
- 頻尿
- 不正出血
- 早漏
などにも効果ありですね。
また梅は薬膳では、
三毒を断つと言われ、
- 水分の代謝不良
- ドロドロ血液
- 胃の不調
を改善します。
脱水症状の時は水分と合わせて梅を摂ると良いですよ。
梅は海産物に多い旨味成分のコハク酸を含む食材です。
コハク酸は細胞の血管新生を抑制することから、ガン細胞の増殖を防止する効能があると期待されています。
コハク酸は貝類に含まれるうま味成分の一種。食品添加物としても使用されるほど、強いうま味を持つのが特徴です。