はじめに、当ブログは自分が感じた事を書く場であって、コンクールのリザルトなどは吹奏楽連盟のHPやFBで、また俄審査員の感想などは何処か他を参照するようにしてください。基本筆者は『余所の事などどうでも良い』という性格の持ち主ですので、ひとつ宜しくお願いいたします。

昨年の話だけれど、H氏とサシで会談する機会があった。中華料理屋のテーブルで餃子をつまみに生ビールで乾杯したけれど、そんなに明るい会という訳ではない…『実は新しい吹奏楽団を…』という話を否定するわけでも無くかといって肯定に回るわけでもなく聞いていた。『今までのはどうするの?』という話も当然した。今までのがうまく行ってないのに新しいのを作っても結果は見えてるんじゃないか?という疑問を遠慮なくぶつける俺…それでなくても練習場やPercの楽器、それらの保管・運搬など難しい問題が山積みだ。しかしいろんな問題を解決して今回こうやって本番の舞台に来る事が出来た。マン・パワーのかたまりがこの吹奏楽団というものの実体なのかもしれない。

鶏頭となるも牛後となるなかれ

小学校の時に習った言葉だったかと思う。まあ牛後というより自分はもっと新鮮なものを求めていたのかもしれない。だからH氏に『これしよう』とか『ああした方が良い』とか『君の指揮はここがわかりにくい』というのを遠慮なく言ったんだけれど、プライドに触ったのか?はたまたアチラは私を将棋の駒のひとつ程度にしか考えていなかったのかもしれない。「気に入らなければ辞めてもらって結構です」と言ってきたもんだ。それが退路を断って参加している人間に対しての礼儀か?と憤ったものだけれど、心のどこかで『辞めてもいいのか』と思うとホッとしている自分もいるのに気付いた。まあしかしそれでも私のアドバイス自体は守っている様子だったのでただプライドが高いだけの人間ではないと思いその後は特に意見をする事無い日々となった。

ただこれは良くなかったかも?と今となっては思っている。

さて前置きが長くなったが、コンクール初出場という事で改めてたくさんの人の参加ならびにご尽力を賜りここまで来たのだと感謝しかない。もちろん私も皆勤でないけれど多く練習に参加してきた。そんなわけで普段通りやれば大丈夫と思って本番の舞台に上がった。いつも通り…完璧に出来ないところもいつも通り…(汗)というのはスケベ根性で上手くやろうと思った瞬間から力が入り過ぎて崩れるからなんだけれど、やはり本番というのはいつも通りは行かないもので、舞い上がる気持ちを感じながらも「いつも通りいつも通り」と心で唱えながら吹いていたものだ。『課題曲ちょっと早くね?』とか『ここのピッチ合ってねぇ』とか思ったのは周りが聞けてるからだと思うけれど、案外余裕が無いのは午前中と昨日の練習で吹き過ぎたからかな?とか思った。舞台に上がる前からちょっと疲れを感じてはいた。『もう若くないんだな』とか思うと癪なんだけれど、そう思った事も事実…極めつけは自由曲の終わりの部分で隣の奏者と激しくズレた事で『終わった…』と思った。楽譜を覚えているので指揮を凝視して音を乗せていくんだけれど、私の進行より隣が早く進んで行くのに閉口…『あ~あ…』と思いながらその部分は過ぎて行ってフィナーレへ…

演奏面ではとにかく大変過ぎて楽しんでいる余裕もないコンクールだった。演奏以外では旧知の人物と数多く再会があり挨拶を交わした。うちのバンドは社会人になって初めてコンクールに出る人が多いので、顔が広いと思われたかもしれない。そこは私の積年のキャリアだ…春まで所属していたバンドの演奏をモニターで見ていた。重厚な音がしていた。曲を知らないから良い感じに聴こえたんだけれど、不思議に悔しさは感じなくてむしろ嬉しくなったものだ。その後ロビーに降りて長椅子に座っていたら後輩の浜やんが通りかかったので世間話をしていた。彼女は先日一緒に高岡地区の吹奏楽祭にも出たしH氏も知っている。またバンド内に私のシンパもいないので知らず知らずの間に愚痴を聞いて貰う事になってたかもしれない。

 

ドキドキ・・・

珍しく表彰式を見たんだけれど、結果は銀賞…冴えないものだった。一生懸命やってコレかよ?とは思うんだけれど、予感はあった。本番で集中して実力以上が出せるバンドと逆に浮き足立ってしまうバンドがある。うちらは後者で春まで所属していたところは前者だと思う。まあそんな事はどうでも良くて、『こんなつもりじゃ…』と考えるかもしれないがそうならないように心掛けておくべきであって、備えが足りなかったから当然の結果かとも思う。だから賞に対しての悔しさはない。自分の反省としてはやはり対立してでも言うべき意見を述べるべきだった。ああするべき、こうあるべき…いろいろ思うところはあったので次回の反省としたい。また次やるんならね…それにしても意見を聞くかね?俺のような名門高校を出ているわけでもない一般庶民の言葉を(笑)

 

暑い一日だった・・・

ただね、今回またコンクールに出させて貰った事に対しては大いに感謝したい。それはみんなも少なからず持っている意見だと思う。ありがとう。