昨日の練習の録音を聞きながらのんびりとホールへと向かうが…
『なんかよくないな…』
と気付いたから『やはり使い慣れた(?)Alliance E2で行くべきだ』と演奏会の当日ではあるもののマウスピースを変更した。カップ径やリム形状それからスロート径は昨日使っていたDC2とほぼ一緒だから吹奏感はそこまで変わらない。ただカップが深いE2は例えるならより遠くの目標を狙うように息を入れないと楽器がしっかり鳴らなくてそれは体力を使う事になる。
今日の濃いプログラムで果たして大丈夫かと不安はあるものの、音に存在感がないと何のためにステージに座っているのかわからない。
という事で今日のセッティング…
午前中はリハーサル…昨日のホール練習から更に演奏がアップデートされていると感じる。疑問があるとその都度質問が飛ぶしそれを必ずその時点で解決しようと努力しながらリハが進み、それでいて鬼気迫る感じではなくアットホームに時間が流れて行く。良い雰囲気のバンドだな…
自分の調子はまずまずといったところか?曲によってたまに硬くなってしまったり、ちょっとパニックになる事はあったけれど、本番までにまだ修正の余地はある。あとマウスピース変更は変な方向へ行かなかったのは良かったし体力問題は程々にセーブしているから今のところ問題にはなっていない。
昼休憩…ロビーで支給された弁当を頂き、今年も写真係で雇われたD樹と談笑した。
しばらくして開演…舞台裏で怜くんと楽器が冷えている間のピッチの話になった。私は今まで『そういうもんだ』と思ってあまりこだわって来なかったが、チューニング管を2mm程入れてステージに入り、演奏中楽器が徐々に温まってきたら戻していくと周りとのピッチの違いを気にすることなく演奏に集中できた。演奏会で一緒にステージに乗るのは3度目だが、今回はいろんな指示やこだわりを伝えてくれ、その都度『わかった』と返して私なりに体現してきたつもりだ(もしかしたら足りてないかもしれないけど…)。後で聞いた話になるが、怜くんが私を指名するのはその対応力にあるとの事…それはどうも(笑)
セドナ→マゼラン→メリーヴィドウ(ファンタジア)とプログラムが進んで行く。3曲とも私は初めてだったけれど吹き応えがあって良い曲だ。ところどころあるSoloや1playは全て怜くんが吹く。良い音で素晴らしいパフォーマンスだ。私は暇だが賛助奏者なんてそんなもんだ。
そして1部メインのThe inn of the six happiness…この曲を演奏するのって何十年ぶりだろうか?と言っても社会人になってからで中高生の頃にやった曲ほどの感慨がある訳ではないから新しい曲をやる感じで神妙に吹いた。難しい曲ではないが結構体力を奪われるなぁ…
第一部終演…楽屋に戻ってジャケットとシャツを脱ぐと脇汗がヤバかった。TSBのユニフォームがカラーシャツと黒ベストになったからこのスーツを着る事はなくなったが、ジャケットを着る方にはもう戻れないと思う。
青のポロシャツに着替えて下は自由だからジーンズに履き替えた。そして第二部開演…
NSBのハリウッド万歳→NSBのジャパニーズグラフィティ14→NSBのすべてをあなたに→NSBのWelcome to the Tokyo III Jazz Clubと曲は進んで行く。各ソロイストは秀逸で気持ちの良いパフォーマンスを披露しているから、我々はそれらを更に際立たせるよう伴奏する。みんな上手だな…
そしてメインの『オペラ座の怪人』(ヨハン・デ・メイ編)は長年のキャリアでアンドリュー・ロイド・ウェッバーの曲を演奏した事も何度かあるけど、この編曲は初めてになる。
その昔所属した吹奏楽団では過去に演奏した事のある曲ばかりしているところがあった。過去に演奏した事あるならそれを思い出して吹けば良いから楽で別にそれが悪いとは言わないが少し刺激が足りないとは思う。今回に限らず前回や前々回もそうだったが、この曲のように初めましてな曲は音源を聞きまくって『予習』して合奏に臨んだ。勿論音源通りの作り方では行かないのだけれど、それでも和声の流れやリズムなどをあらかじめ知っていればより良い演奏は出来るだろうし仕上がりも速いと思う。何が言いたいのかというと、多少努力した事により曲が進んで行くうちに『ああ、もうすぐ終わっちゃうな…』と寂寥感を感じたものだ。来年またステージに上がるかは賛助という身分上定かではなくもう二度と上がる事はないのかもしれない。
という事で、最後まで出し惜しみせずにその後アンコール2曲も吹き切った。そして拍手の鳴り響く客席へ向かって起立する。私が苦い顔をしていたのは最後の音のHigh-B♭が当たらなかったからなのだが、まあ今更どうにもならないか(汗)ともかくやり切った感の強い演奏会だった。怜くんや周りの奏者とねぎらいの言葉を掛け合って退場する。
楽屋に降りて楽器を片付けたらロビーに出て知人に挨拶…その後舞台の片付けを手伝った後楽屋に降りて着替えたら車で帰宅…しばらくしたら徒歩で駅へと向かい、電車に乗って富山駅へ…ちょうどいい時刻だったので打ち上げ会場へ…
さてここで問題…私は何所へ座れば良いのだろう?
同じく賛助で出ていた以前TSBのステージにも何度か乗ってくれているTrbの女子(この子は私と誕生日が一緒だ…30年違うけど・笑)を促して隣に座って談笑…その後怜くんも来て向かいに座ったので困る事はなかった。ただ2次会まではちょっとと思ったからまた電車に乗って帰宅…長い一日だった。
出来る限り頑張ったと思う。だけれどもっと出来る事はあったのかもしれない。ちなみに私が結構真面目に練習に出ていたのは『ユーフォが鳴るのか不安だったから』というのが正しい。たまにしか吹かないとそんなもんで、これでまた休眠するとまた吹き方を忘れてしまうのかもしれない。
という事で重いけどTSBの練習にも持って行こうと思う。
最後にゴキゲンな演奏会に出させて貰い本当に感謝しかない。ありがとうございました!