最近寝ている時に夢を見たかな?と考えたら案外覚えていないので『あまり見ていない』と思っていたんだけれど、忘れてしまうだけで案外見ているようだった。それほど夢に対する記憶というのは曖昧なものだと感じる。

しかし今朝の夢はちょっと懐かしい人が登場したのでよく覚えている。

懐かしい人というのは私の父だ。

他界してもう7年半になり生きていたなら今頃73歳だな。夢の記憶は曖昧で見ている間からも崩れていき不思議な展開になっていく。私は父の運転する車の助手席に座っているという状況…父が私にタバコの箱(セブンスター)をよこしたという事…外泊などしない父が何故かサウナに泊まろうとした事…不思議な夢だった。車は結局目的地に到着する事無く目覚めてしまったけれど、『父が出てきた』という事で記憶を保護しようと朝から脳がちょっと頑張った(笑)。

今頃の父の記憶と言えば、私が小学生だった頃に近所の山へ出掛けて、拾った栗を剥いて薄皮を丁寧に爪の背で削りその生栗をかじった事…父は山沿いで育ったので子供の頃に藪こぎみたいな事もして遊んでいたものか?平然と山道を入って行くのに幼かった私は恐る恐る追いかけて行ったものだ。なお、その頃の父の年齢は今の私より若年だ。

日が短くなったのと天気が悪いので随分暗い寝室…横を見ると子供ら二人がそれぞれあさってな方向に頭を向けて眠っている。私はこの子らにどれだけの思い出を残す事が出来るだろうか?