「High Resolusion Audio」いわゆる「ハイレゾ」という言葉は随分前から知っていたけれど、それを導入しようという気にならなかったのは


①CDの音質で満足しているから
②そこまで音楽を聴きまくる生活をしていないから
③初期投資が勿体無いから


という事になるかと思う。しかし先日柏出張の途中でいつも電車に乗る時に使っているメモリーウォークマンのイヤホンのイヤーピースが紛失したのを発端に新しいDPA(デジタル・ポータブル・オーディオ)を導入しようという機運が高まった。そこでいろいろと情報収集を開始…なおこういうのは今回が初めてという訳ではなく過去に何度かやっていたりする。

そこで高性能な割に安価なDPAを見つけたのでオーダー…それから将来的に足りるか不明だけれど128GBのマイクロSDカードも発注。128GBと言ったら前に使っていたWindows VistaのPCのHDDと同じぐらいの容量になるが、今はあんなに小さい容積で入るというのが驚きだった(更に上のサイズもあるとか…)。

それから音楽もダウンロードしてみる。ハードを買うのはそんなに迷いがなかったもののソフトを買うのは少々迷った。というのは私が一番よく聞くジャンル…British Brass Bandのものがあるはずなく(The Cory Bandで1タイトルあるにはあったが)、吹奏楽は欲しいと思わないし、オーケストラは何を聞けばよいかよく分からない。昔みたいにドイツ・グラモフォンのカラヤンでベルリンフィルを盲目的に買うという時代でないと思う。ハイレゾとして今も売られているけれど、元々は1960~1980年代にアナログ録音された音源だろうし。

それにしても改めて探し出すとこの世には膨大な量の音楽が日々生み出され発売されているようだ。その膨大な量のすごく狭い範囲しか自分は知らないのだと思うと、生れ落ちてこの43年自分は何をしていたんだろう?という気にもなる。まあたくさんの音楽と出会う環境になかったのだと結論付けるけれど、出会おうとしなかったというのも一因だな。

まあそれはそうと初めてのハイレゾ音源という事で、ジャズのジャンルのアルバムを2つ購入してDLしてみた。それを届いたマイクロSDにコピーしてDPAに刺して聴き始める。ここでまた問題。適当なイヤホンがないぞ…これはしょうがないので何かないかと探すと2011年に初めてスマホのGalaxyを購入した時に付いてきたのがあった。ハイレゾ対応かは不明だけれどなかなか良い音がするようだった。まあこれもそのうち更新するとしよう。

 

さて、どうだ?

初めて聞くハイレゾの音(イヤホンがアレなのでまだ『仮』だが…)。吹奏楽器とかはCDとかの音質と変わらないと思うんだけれど、打楽器とか…細かく言えばシンバルとかは断然ハイレゾの方がリアルに感じる。ひとつはピアノ・クインテットのライブ録音だけれど、その場の空気感…例えば客席で発生する拍手やその他のノイズにしても好印象だった。

ただ、こういうのを購入し続けると財布にキビシイ…ということで、従来から持っているカーステのUSBメモリに積んでいるものをマイクロSDにコピーしてDPAで聞く事にしたんだけれど、ここでもまた発見があった。PCやウォークマンそれからカーステで聞くより明らかに音質が良いというものだ。まあ走行時にロードノイズに邪魔されるカーステはともかく、デジタルデータを再生するのにDAコンバーターの性能の差を感じたのはこれが初めてかもしれない。ということで従来のソフトも新鮮に楽しめる点でも良い買い物をしたのかもしれない。

次は車でハイレゾといきたいところだけれど、とりあえずは車に関してはタイヤが先だ。タイヤ換えてロードノイズが低減できたらそれから考え始めよう。というか車が変わらんとダメなのかも?