土曜は落ち着いて仕事ができるはずだった。まあ午前中まではそうだったんだけれど…そもそも今描いている図面が少々面倒くさい物件で予定より時間が掛かっている。しかしそれもようやく終わりが見えてきたところだった。

 

午後すぐぐらいに総務の社員がやってきて倉庫のホイストが動かなくなったから『時間があったら』見てくれと依頼される。電気工事士の資格が持っているとそういう依頼も来るだろうけれどそういうのは時間があればの話だと思って生返事をしていた。

 

夕方になって図面の仕事が済んで次は見積書を書いていると先程の総務の人間がまたやってきて先程の要件どうだった?と尋ねられたので『まだやってないよ』と答えた。すると『週明けすぐに使うかもしれないからやっておいて』と言われる。17:00になったらさっさと帰ろうと思っていたのにそれはないぜ…

 

とりあえず倉庫に様子を見に行った。

 

倉庫のホイストはホイストといいうよりローヘッド型の電動チェーンブロックなんだけれど、上限リミッターが破損していてフックがこれ以上行けないところまで上がっていた。フックと本体の間に押しボタンペンダントのコードが挟まっている。これは酷い…誰がこんなことを?やったやつは分かっていたはずなのに報告せずにいるってのが許せんな…

 

とりあえず倉庫内に何か道具がないか探す。ドライバーが見つかったのでモーターのブレーキのカバーが外せるようだ。横行トロリーが鎖動なのが有難かったので台のある部分までホイストを移動。その上で作業できたが、ブレーキを緩めてもフックが下がらなかった。人力ではダメなのか?

 

一度社屋に戻って自分の道具箱を持ってくる。六角レンチでホイストの制御回路が入っている部分をバラす。ペンダントスイッチの裏蓋を外して配線を確認した後正逆マグネットスイッチを手動で作動させるとガラガラっとフックが降りた。一段落…挟まれたコードを見ると全ての電線が見事に断線していた。まあそうなるだろう…さて、どうする?

 

幸いな事にこの倉庫内には電装品がストックされておりそこに何かないか?と探すと以前交換して外したペンダントスイッチ(コード付き)がいくつかあった。これを使おう。倉庫のホイストのペンダントは『上下・南北』の4Pでストックのは『上下・東西・南北』の6Pだから使うのはコードだけという事になる。地道な交換作業だ…

 

どこから来たのか蚊のような小さい虫がたかってくる。私は普段昼ご飯を食べないのでこの時間になるとなかなか辛い。ホイストをこういう状態にしといて黙っている社員、修理しといてと軽く言って自分はさっさと帰る総務の社員・・・いろいろ恨めしかった。なお今夜はTSBの練習だ。あと帰りが遅くなるので家に電話したが、楽器が車に積んであるのでそのまま練習に行く事も可能だとあきちゃんに言うと、まさかの『練習行かないで帰ってきて』と言われてしまう。練習も足りてないんだけどな…

 

とにかく今の仕事に集中する。無責任の連鎖をここで終わらせないといけないから。そしてなんとか復旧…ブレーカーを上げて試運転。良好!片付けて社屋に戻ると何人か残業していた。みんなお疲れさまな…

 

クタクタになって帰宅するとあきちゃんが夕飯の準備をしてくれた。今夜はカレーだ!支度している間むずがる次男を抱っこしていたが泣き止まないのでベビーベッドに置けない…よって目の前にあるカレーを食べれない…あきちゃんは台所でいろいろやっている。キツイなぁ…