彦根出張3日目…日曜も関係なく働く。ただ今回はもう終わりが見えていて15:00を回ったところで作業が完了したので早めにホテルに帰る事が出来た。シャワーをしてサッパリしてから長袖のシャツを着てジーンズを履いて駅へ向かった。

夕方からさっちゃんとご飯に行く約束をしている。前日も会ったけれどあれは『おまけ』で彼女の楽団の練習を見て彼女の現在を垣間見ることが出来たし自分も楽器が吹けたし楽しかった。

南彦根駅で待ち合わせして次の彦根駅へ向かった。昨日の事もあり会話が弾む。傍から見るとデートのように思われるかも知れないが、私にしてみれば後輩のたいちやつぼと会うような感覚だ。それにしても学生時代ここまで演奏に対して情熱的だったっけ?彼女は自在に吹けないもどかしさを感じながらも、もっと吹きたいし演奏を楽しみたいと思っているようだった。しかもなかなかのブラスバンド信奉者だ。昨日の私の演奏の感想も聞かせてくれた。これに関しては私は意外だったけれど、彼女は昔の私の音を知っているから正しい見方なのかもしれない。

彦根駅の駅前のロータリーに武将の銅像が立っている。特徴的な兜の感じから彦根藩祖の井伊直政だとわかる。歩いて彦根城へ向かった。さっちゃんにとってはその道は超地元との事で、その超地元をこういう形で歩くのが逆に新鮮との事。そして迷うことなく入口にたどりつき、入場料の代わりにひこにゃんからの年賀状を提示する事でダーターで入場する事が出来たのが凄かった。太っ腹だなひこにゃん…

仙台ほどではないけれど登りの道になっていて、門などをくぐり天守閣のある見晴らしの良いところにやってきた。靴を脱いでその天守閣の中に入った。ワクワク…しっかり手入れがされている木造の建築物。長年の雨風をしのいできたんだな。


彦根城天守閣(国宝)


急な階段を何度か登って上の層へ…最上階の窓からの眺めはとても良かった。西側の窓から琵琶湖が見下ろせるが、丁度夕時で太陽の光が湖面に反射してキラキラしていた。これはなかなか感動した。がしかし、閉門時刻が迫っているようなのでそんなにゆったりする事無くまた元来た道を降りて行った。城外の交差点の所からお堀越しの石垣がすごく奥まで続いているのが見える。なかなかの規模のお城だ。


琵琶湖を見下ろす…


それから『ここのがとても美味しいんですよ』というお菓子屋さんで家への土産にバームクーヘンを買った。あきちゃんはバームクーヘン大好きだからきっと喜んでくれるだろう。その後いかにも観光地のお土産屋さんが並んでいる通りを歩き、腹が減ったので駅前に戻りさっちゃんお奨めの居酒屋の座敷に座り生ビールと梅酒で乾杯した。長い距離歩いたのでビールが美味い!つまみにブラスバンド関連の話を延々としていた。TSBの人間にさえそこまで話す事はなかったがさっちゃんにはこだわりなく自分の体験や意見を話す事が出来るようだった。注文していた料理が順次届く。①お通し②だし巻き③近江牛のすじ煮込み④近江鶏の唐揚げ⑤さらし玉ねぎとトマトのサラダ⑥枝豆⑦串焼き盛り合わせ…どれも美味しかったし、おなかいっぱいの割にそんなに値段が張らなかった(あんまり酒を飲んでないからか…笑)。

夜風が心地よい・・・というより少々寒い。駅に戻ると次の電車までかなり時間があったので待合室のベンチに座りまたいろいろ話した。TSBの初期のメンバーはその当時大学生が多かったので、卒業・就職で日本各地に散って行ったが、今も頑張って演奏活動している人物が結構いる。さっちゃんもその一人なんだなと思った。そして自分もまだまだ頑張らんなんな~と思った。

電車がやってきて乗り込む。私は次の南彦根で下車・・・ホームで窓越しに手を振ってお別れ。たまにこういう日があっても良いだろう。ホテルに帰る前に家電量販店に寄ってUSBメモリーを買った。性能試験データをプリントアウトするのに要るのだけれど会社に忘れてきたためだ。明日は役所の落成検査だ。無事に通ると良いな・・・