あきちゃんの社員旅行という事で、昨日よりずっと息子と二人っきりでいる。未だ卒乳していない関係で、普段は母とべったりだった息子なのだけれど前々から言い聞かせてあったからか、母がいない事でグズリ通す事がなかった。もしかすると我々が考えている以上に息子は成長しているのかもしれない。

準備は前の晩に完了している。早起きしてまず自分の身支度を整えた後、いきなり起こされてゴキゲン斜めな息子を『ママ探しに行くぞ!』と諭し、身支度を整えていざ出発!息子を抱っこひもで固定してリュックを背負う。結構な重量だ…ただ、両手は空くし左右のバランスも良いので歩くのは苦ではなかった。それにしても天気は良かったけれど寒い。高岡駅の改札前コンコースに着くと御来光前の剱岳がシルエットになって見えた。何とも神々しい風景だ。いい旅立ちになりそうだ。


旅のスタート



はくたか1号に乗車。指定券を取ったけれど結構すいていた。息子は電車が好きなので上機嫌だったけれど長い時間乗っていると飽きてくるはず、ともかく退屈しないよう車窓の景色を一緒に眺めたり、持参した食料や水を飲んで朝食にしたり、絵本をめくったり、手をたたき合ったりスキンシップをして過ごした。グズらずに安定しているのでコチラも楽だった。

海が見える窓側


越後湯沢で上越新幹線に乗り換える。息子にとって初の新幹線はE4系MAXとき310号。本当は2階席を取っておきたいところだったけれど予約の段階で満席だったので1階席になったが、3人掛けで隣に誰も座らなかったので占有状態になったのはありがたかった。そのうち息子は眠りに落ちて行った。

新幹線キター!


東京駅に到着…せっかく面白い新幹線ホームなのに息子は寝ていたので先を急ぐ。山手線に乗り換えて神田へ…それから改札を出て地下鉄で浅草へ…あきちゃんには横浜から京急の快速特急で乗換ナシで浅草に来るよう伝えてある。集合場所に選んだのが吾妻橋。まさに我々の為の橋のようだ(笑)。快晴の青空と橋の欄干の赤が織りなすコントラスト…実に良い風景だ。程なく真っ直ぐではないけれどあきちゃんがやってきて、息子と対面を果たした。良かった良かった!スカイツリーをバックに写真を撮った。昨日からの息子の大人しくしていた様子を報告するとヒジョーに驚いていた。


快晴!



そもそも今回の旅行はあきちゃんの社員旅行の2日目が全くのフリープランという事と、あきちゃんが『合羽橋行きたい』と言っていた事で催行する事になった。方向音痴でスマホとかも持たないあきちゃんが合羽橋までたどり着けるか?迷子にならないか?楽しめるのか?大いに心配だった。かと言って高岡から東京までのJRの往復フリー切符というのは22,010エンもするので、ただの道案内や荷物持ちでは面白くないし、息子も連れて行くとなればそれなりに楽しい日程を組む必要があるだろう。そんな訳で事前にストリート・ビューなどを駆使して道順のシュミレーションなどをしてあった。

吾妻橋から雷門より浅草寺へ…一大観光スポットという事ですごい数の人でごった返していた。仲見世通りできびだんごを食べた(ここも「あづま」という店だったが)。食の細い息子だけれど気に入ったらしく進んで食べていた。あとは芋羊羹とソフトクリームと焼き栗も食べた。どれも美味しかったが結構時間を消費してしまう。そのため浅草寺は本殿に上がらずにそのまま西へ歩く。


人・人・人…仲見世通りの賑わい



合羽橋は厨房機器の商店が集まっている商店街で昔からあきちゃんは『行きたい』と言っていた。日曜日はやってない店も多いというけれど、そんなにたくさんの商店を見回る時間は今回ない。狭い範囲の数軒だけれど時間を掛けて見て回らせた。ここは気が散らないように私が手荷物と息子を引き受ける。丁度路地の奥に児童公園みたいのがあって、小さい滑り台に息子が興じていた。それまで抱っこやら肩車やらで動いてなかったので良い気晴らしになったに違いない。ニコニコ笑いながらエンドレスで滑っていた。しかし先の予定があるので『ココヘイタイ』という息子を滑り台から引き離して、少々離れた地下鉄の駅に歩き始めたところで一台のタクシーが客を降ろしたのを発見して、そのタクシーで上野公園に移動した。

大いに時間短縮したものの、降りたところに焼き芋屋の屋台がありあきちゃんが購入…それを食べるのにまた時間を費やす。向かいは東京国立博物館か…いつか息子を連れて行きたいところだ。おむつ替えの後明るい太陽の光が降り注ぐ広い公園の噴水の横を、息子を真ん中に手を繋ぎながら3人横並びで歩く。息子もゴキゲンだ!家族って良いな(笑)

上野公園の噴水


上野動物園へ…コチラも人でごった返していた。エントランスをくぐってすぐに右へ進む。お目当てはパンダだ。丁度ゴハン時でバリバリと笹を食べていた姿を見れたのはラッキーだったらしい。息子は『パンダサン ハッパ タベテルヨー』と言って喜んでいた。それからゾウを見に行った。ゾウの大きさに息子は『ゾウサン オーキイネー』と言っていた。図鑑とか映像とかでもわかるんだろうけど、やはり実物を目で見れるというのは良いと思う。その点こういう施設がある都会の子供は恵まれているんだろうな。一通り回って不忍の池を巡り南口より出て繁華街へ向かって歩く。

パンダ!



アメ横は年末のニュースでごった返している様子が伝えられるけど実際に行ったことはなかった。普段の日曜日でも随分混雑している。なんとも活気のある街だと思った。ケバブサンドを売っていたので店先のベンチに座って食べた。なかなか美味しいしボリュームもある。ケバブを出している店はいくつかあったようだった。しばらく歩いてあきちゃんは調味料の店で2~3点買ったようだった。私はミリタリー服の店を覗いたけれど、本物というのはなんとも無骨なんだなという印象で試着まで至らず。今回は目当ての商店・商品が分からなかったので、調べてまた来たいと思った。

ケバブ美味し!


山手線で東京駅に戻る。帰りの時刻表はスマホにメモられている。まずあきちゃんの切符をみどりの窓口で確認すると帰りの指定席が既に取られており、変更不可でそれ以降の自由席しか乗れない。まあしょうがない。ともかく土産品と帰りの車内で食べる弁当を買い求める。私はグルメな高級弁当をと思っていたけれどあきちゃんは息子の弁当箱にと、E7系とE6系の各々プラスチックのケースに入っている弁当をと主張。ここは高級弁当を譲る事にして代わりにプレモルの500ml缶を買った。

新幹線ホームに上がって新幹線の自由席の列に並び乗り込んだ。今回も1階席…まあしょうがない。ともかくプレモルで乾杯!オツカレ自分といったところか(汗)そして弁当だけれど…まあ容器代を払ったという感じのクォリティーだった(涙)高級弁当も1つ買っておくべきだったよ。まあしかし、弁当の容器に息子は喜んでいるようでその点は良かった。


ビールは美味いが・・・


越後湯沢で乗り換え。来年は北陸新幹線が開業するのでもうこの駅を利用する事はなくなるだろうな。はくたかも乗るのはこれで最後かな?乗継最短2本前の新幹線に乗ったので自由席もガラガラだろうと思ったが実際は何とか並びの座席を確保出来たという状態だった。アブナイぜ!私もあきちゃんもクタクタで半分寝そうになっていたけれど息子は元気だった。あきちゃんと私の手のひらを交互にタッチするのに興じていた。

高岡に到着。寒かったので息子にパーカーを着せると3人ともグレーのパーカー姿になったが、夜道なので誰も気にしていないだろう。徒歩で帰宅。長い一日だった。自分もオツカレだったけれど、息子もかなり頑張っていたと思う。そしてまたひとつ成長したかな?あと金も使ってクタビレてきたけれど、やはり旅は良いもんだなと思った。ただし次は泊りがいいな。でもって東京行くなら2泊がいいな。