週末の出来事 | NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

2024年4月、10年目突入。肺がん患者・家族の「いきる勇気」につながればいいなと思っています。

こんにちは。

3日、4日の週末はいろんなことがあり、過去と未来が交錯して、不思議な2日間だった。記録してみます。

 

 

 

<3日(土)節分>

 

▼ワンステップで行政に応募していた案件が、一次選考を通ったとの連絡が入った。

 

次は20日に最終プレゼンとなる。

うれしさと緊張とが同時に湧きあがる。

プレゼンの資料が欲しいと三重の大西さんに早速メール。

すぐに返事が来て、仲間のありがたさを感じる。

 

 

 

▼昔の仕事の先輩から、突然、電話が入った。

 

ドキュメンタリー一本でご飯を食べている人だ。

今、「がん」をテーマに映画を撮り始めたという。その撮影現場で私を思い出したらしく、連絡してきた。

話すのはたぶん10年ぶりくらい。

声がなつかしい・・・

 

いわゆる昔ながらのドキュメンタリーは、民放では15年くらい前に姿を消している。

今はNHKと、深夜帯に残るのみだ。

そんな流れの中、私はフリーとしてその世界に片足だけ突っ込むスタンスで仕事をしていた。

どっぷりつからなかったのは、この先輩を反面教師にしたからだ。

 

その風体は、一言で言うとホームレスみたい。

お酒が大好き。いつもプロデューサーにおごってもらっていた。

自分で払うときは、安い居酒屋へ行く。〇〇水産という安さが売りの居酒屋で一緒に飲んだ時、その先輩が頼んだつまみは魚肉ソーセージひとつ。計50円だった。

ドキュメンタリーでいこうと絶対に思ってはいけないと、その先輩の生き方が教えてくれた。

 

 

ただ、外見やお酒の席と、作品の質は関係がない。

テレビで放映されたドキュメンタリーは高い評価を受け、映画化された。

その後はテレビの世界から映画の世界へ。

フィリピンのストリートチルドレンやハンセン病などをテーマにして、映画を作り続けている。

そして今度は「がん」を撮るそうだ。

 

電話で、先輩は「がんは難しいな。正解がない。」と言っていた。

昔もそんなこと言っていた気がする。しゃべっていたら、時間が過ぎた。

 

 

 

 

▼数か月後の講演の依頼が入った。

 

内容のハードルが高くてビビる。

こういう時、だいたい「なんとかできる」と思うものなんだけど、今回はあまり思えない。

でも結局のところ、そのまま自分を出すしかないのだった。

今から数か月後までに起こったこと、行動したことを話すだけ。それでいいんだった。

 
 
 
 
▼節分
 
家族で豆まきをした。「鬼は外~。福は内~。」
その後、娘の模擬テスト結果をみた。私的すぎて割愛。
頑張ろうと思う。
 
 
 
 
 
<2月4日(日)>
 
▼千葉の幕張で行われているがん看護学会へ
 
朝6時前に起きて、横浜から千葉へ。遠いなあ。
いろいろ学びたいと思い、参加を決めた。
 
私が見たのはこれらのもの。
 
・子供のいるがん患者や、その子供へのケア
・がん教育
・患者の意思決定支援
・認知症の高齢患者へのかかわり
・心のケア
 
 
 
 
子供のいるがん患者や、その子供へのケア
 
自分自身が39歳発症。子供は小2と年長だった。
それから8年、子供にどうすればよかったのか、整理はついていない。
 
 
2つほどの病院の取り組みが紹介された。
 
きいていると、2年前、ある大きな病院の勉強会に出た記憶がよみがえってきた。
 
そこでは、医師が自分の体験をもとに
がん患者とその子供をどう支えていくのか、考え続けていた。
 
その医師の体験はこうだ。
40代の母親が入院してきた。ステージは4。治らない。
父親は心の病を患っていて、妻の病を知り、そのまま自殺した。
子供は高校生。
親戚がその子供に向かって
「母親は治らない。お前は一人で生きていけ。」といったそうだ。
母親は数か月後亡くなった。
医師は、子供のことを気にしたが、当然病院に来なくなり、どうなったかわからない。
どうすればよかったのか・・・
医師はその思いをずっと引きずっていて、勉強会を続けている。
 
 
この千葉の幕張で発表している看護師さんたちも
なにかできたかもしれない・・・そんな事例に直面して、動いているんだろうなと勝手に感じる。
病院自体の理解のあるところと、孤軍奮闘しているところと
現実はいろいろの様子。応援します。
 
 
 
 
▼知りたいことがポコポコ出てくる体験
 
看護師さんの学会には初参加。
断片的なんだけど、今の自分に必要な情報に出会う。
それが繰り返される経験をした。
こういうことが起こると興奮してくる(笑)
 
患者会仲間の看護師さんとも合流。いろいろ情報交換できた。うれしい。
 
 
 
▼帰りの東京駅、京葉線ホームとの間に、行列しているラーメン屋さん発見
「たんたん」
いろんなタンタンメンらしい
今度行こうと思う。
 
 

▼20:00帰宅
 
息子のテストでいろいろ発覚。私的すぎて割愛。
昨日は娘だったが、今日は息子。同じく頑張ろうと決意。
 
 
 
▼複数の相談
 
今日に限って、いくつもの相談メールが来ていた。
重なるときってあるみたい。
答えられるものと、答えられないものが混在。
 
 
 
▼世界がんデー
 
2月4日は「世界がんデー」なんだって。
朝日新聞は特集を組み、日テレも同じく特集。
キャンサーギフトのことについて患者さんが話しているVTRを見た。
みんな笑顔だ。
フェイスブックやらネットの中でも、いろいろなイベントのニュースが載っていた。
女優さんがカミングアウトしたり
ヤフーでは大々的に募金活動。
サバイバークラブの垣添先生が全国縦断のウオークに挑戦するそうだ
ほんとかよ。こんなことされて応援しないわけにはいかない。
 
がんになっても生き生きと暮らせる社会に。
とか
がんになっても笑って過ごせる社会に。
とか
そんなフレーズが飛び交っている。
社会が変化しているのかもしれない。
そうなるといいなと思う。
 
 
 
▼24:00就寝
 
いろいろあったせいか、寝付けなかった(笑)
 
 
ではまた。