みなさん、こんにちは
さて、今回は市民公開講座
もうひとつのみどころの紹介であります。
▼10月1日、パールリボンキャラバン2017 1n 東京 開催です~
ではさっそく見どころ紹介!
■見どころその2 がん情報の探し方と伝え方 コミュニケーションのヒント
というパネルディスカッションを行います。
司会は帝京大学の渡邊清高先生です
渡邊先生といってすぐに思い浮かぶのは、メディアドクターです。
メディアドクターとは!
マスコミと医療者が一緒になって、医療や健康報道の記事を吟味、批判し、その質を向上させようとする取り組み。渡邊先生はその責任者です。わたし・さくえもんも3回くらい出席させていただきました。
今回のパールリボンにお呼びしようとしたきっかけは、恵泉女学園でのがん教育の記事でした。ご存知の通り、学校ではがん教育なるものが始まっています。その中で渡邊先生の場合、メディアリテラシーを教えたそうです。マスコミ情報の吟味の仕方ですね
ここから引用ですーこんな感じ
3月14日の午前中に、帝京大学医学部准教授の渡邊清高先生をお招きしてメディアドクターを開催しました。国語の授業でメディアリテラシーを一年間学んできた中学3年生30人が参加しました。
メディアドクターとは、医療・健康に関するメディア報道を読み解き評価する研究会です。今回の講義では癌に関する記事を読み比べました。
参加者は2つの記事を読み、各自で評価した後にグループディスカッションをしました。「Aの記事は、見出しで使われた芸能人のことが、本文にはほとんど書かれていないよね」「Bの記事はパーセンテージが記してあるから、科学的根拠が分かりやすい!」「見出しにある『衝撃』という言葉は、記者の主観だよね」等、活発な意見交換がありました。一年間、新聞やテレビニュースを使って情報を鵜のみにしないで考える力を養っただけあり、参加者からは鋭い意見が出ました。
「普段なら流してしまったり、その記事を信じてしまったりしてしまいますが、今回評価した五つの項目に注意して読むだけで、読者にどんな印象を与える記事か分かるのだと思いました。」
「自分が全く詳しくない医療に関することだったので、知らないことも多くて、新しい知識をたくさん得ることができて、すごく楽しかったです。」
はい、生徒さんの言葉でした。
それにしてもこの内容、がん患者も困ってます。「衝撃」「免疫力最強」と言われればその言葉に引き寄せられていきます。でもきちんと「それは科学的根拠に基づいているのか」という疑問をもつと、記事にはそれがないことがわかったりします。
面白い~これお願いします~
といって今回の出演が決まりました。
そしてみなさんを巻き込んだパネルディスカッションを開催です。
内容は「がん情報の伝え方と探し方ーコミュニケーションのヒント」
みなさんからの疑問質問を大募集いたします。例えばこんなの。
この疑問を会場で受け付けます。
じゃんじゃん書いて、医療者はどう思っているのか、ほかの患者さんはどう思っているのか?
自分自身はどの考え方に近いのか。それはいいのか・・・などなど、考えていくきっかけにしてみましょう
パネリストは後藤功一先生と、認定NPO法人希望の会 轟浩美さん。轟さんには、だんなさんにニンジンジュースを作り続けたことがあるそうです。そしてがん情報サイト「オンコロ」の可知さんです。臨床試験の問い合わせで、一番患者さんと話したことのある方です。
どんな話になるのか、とても楽しみです!
司会は渡邊先生と長谷川です
■見どころその1 国立がんセンター東病院の後藤先生が来ます!
これは前回紹介しました。
昨年の11月にNHKスペシャルで「がん治療が変わる!~プレシジョンメディシンの衝撃~」ということで放送されました。そしてその放送後、問い合わせは殺到して、一時受付がストップしたそうです。
※この続きが興味あれば、前回を読んでください!
※下記に申し込み方法が載っていますけど、ここがその申し込み先です。
上のリンクより申し込みしてくださいませ!
▼今こそ、患者、医療者がルビコン川を渡るとき 第2弾!
前回の紹介では4月27日、「高齢者がん医療は無駄」という新聞報道についてのセッションのご紹介でした。※ご覧になりたい方は前回参照
今日はそのほかのセッションのご紹介です
▼診療ガイドラインはこうやって作られる。並の治療ではないのです
日本肺癌学会ガイドライン検討委員会の山本先生の登場。
ガイドラインがどうやって作られているか、知るいい機会です。
みなさん、ガイドラインて何か知っていますか?標準治療やエビデンス(科学的根拠)と何が違うのでしょうか?
定義はこういうことらしいです。
診療のプロセスについてのある考えや検 討結果を明示したものであり、 ある状況下の診療について患者や関係者 (医療従事者も含まれる)が適切な意思決 定を行うことができるよう支援することを目 的として作られた文書
なんだかわかたような・・・わからないような・・・
私・さくえもんは次のような理解をしています。
いくらエビデンスがあっても、国の事情や病院の規模、施設、人員によってできることできないことがあります。日本という国で、患者さんが目の前に来た時に、医療者が最も信頼する実践の教科書がガイドラインと解釈しています。
では、どうやって作られるのか?
私は今年ガイドラインの外部委員として作成に加わりました。
一つ紹介しましょう
(※守秘義務について先生問うたところ、全部出していい、とのことでしたので全くお構いなしに出します)
みなさんも自分が答えを出すとして読んでみてください
★PD-L1陽性50%以上のステージ4非小細胞肺癌の一次治療(ファーストライン)にキイトルーダ(免疫チェックポイント阻害剤)は推奨されました。しかしそれは全身状態の良い人の場合です。PS2(半日寝ているような状態)ではどうでしょう。推奨しますか?
ちなみにPS2の状態で臨床試験は実施されていません。つまり、エビデンスはゼロです。ありません。
みなさんはどう考えますか?
こんな議論が果てしなく続きます・・・
また今年から国際基準に合わせるべく、やり方を変えたのですが、それがまたべらぼうに時間がかかる。。。。
そんな中で議論し、得られた結果です。
「診療ガイドラインはこうやって作られる。並の治療ではないのです」
山本先生は講演のタイトルをこう付けました。そのプライドと熱い思いのこもったガイドラインのお話し聞いてくださいませ!
▼がんの治療・臨床試験はどうやって探すのか?
オンコロの可知さんの講演です。第1回目は5月の大阪でした。実は一番患者の知らないことをしゃべって、患者に衝撃を起こしたのは、この可知さんの講演です。物議をかもした講演といえるかもしれない
なぜか?答えは単純です。
臨床試験をどうやって探すか、がタイトルですが、そもそも探すものなのでしょうか。患者は大きな病院にかかっていれば、自分に適した臨床試験が下りてくると考えていないでしょうか。そんな患者にとって、自分が臨床試験探すことができる、ということは驚きです。そういうものが存在することは知らなかった。でも身近なところにそれはあるのだと気づいた、というような講演だったと思っています。皆さんも聞いてみてください。知らないことを、前提のないまま、常識のごとく、詳細に話してくれます。驚くこと間違いなし!
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