みなさま こんにちは
パールリボンキャラバン2016
次は北海道です。11月13日(日)、札幌駅前のアスティ45で行われます。
その注目ポイントをご紹介。
市立札幌病院 精神医療センター 上村恵一先生のご講演です。
タイトルは
「がんとこころのケア:がんになっても自分らしく過ごすために」
みなさん、サイコオンコロジーという学問知っていますか?日本語だと、精神腫瘍学というそうです。先生はその専門家。どんなことをしているのかというと・・・2つの柱があるそうです。
1 がんが心に及ぼす影響~生活の質
2 心や行動ががんに与える影響~病は気から?
ん・・・?
これだけだとちょっとわからないですよね
1は、心に及ぼす影響ですから、がんを患ったことによる適応障害、うつ病など、まさに診療にかかわる領域といえると思います
2は「病は気から」とよく言いますけども、それは本当なのか、科学的にアプローチする、そんなことのようです
今回は(2) 心や行動ががんに与える影響~病は気から?を簡単にご紹介しましょう。
▼病は気から・・・本当でしょうか?
サイコオンコロジーの分野で研究されてきました。
一つご紹介します。
「前向き」だと長生きし「悲観的」だと短命になる。なんとなくそうかなと思いますよね。本当かどうか調べられました。
乳がんの患者さんを対象に、病気への取り組み方と、その経過に、関連があるか調べたものです。
その結果、「前向き」と長生き、「悲観的」と短命とは関係ありませんでした。
向き合い方がどうであっても、命の長さが変わらないということです。
これは一つの研究結果であり、似たような研究では、QOLが上がった、または生存期間が延びたという逆の結果を示すものもあります。
これではどれが正しいのかわかりません。医学の分野では、こういうとき、複数の研究結果を総合的に解析するという手法がとられます。メタアナリシスといいます。聞いたことありますかね。メタアナリシスです。これは科学的根拠(エビデンス)の中では、最も最高レベルに位置します。そんなことも行われているようです。
2008年に報告されたものです。
ストレスによる心理社会的要因が生存期間に与える影響を調べました。
その結果、ストレスがかかると・・・(悲観的ということ?)
▼がんへのなりやすさ(165の研究から) 1,06倍です
▼がんになった後の生命の長さ(330の研究から) 1,03倍です
▼がんによる死亡率 (53の研究から) 1,29倍です
影響はあっても小さいということのようです
みなさんは、どう思われますか?
私、さくえもんはものすごくうれしかったです。「前向き」=長命というのは一般的なイメージと思います。ところが、科学的には生存期間にほぼ影響がないという事実がでました。「どう向き合うか」は命の長さに関係ないということです。なのであれば、どう生きようと自由です。僕はそれがうれしかった。もし生存期間が延びていたら、なにがなんでも「前向き」に生きないといけない。そうしないと、命を無駄にしていることになるからです。そういう意味で患者はどう生きようが自由。それがうれしい。あんまり悲観的だと、周りが迷惑ですけどね。
とまあ、そんな感じ
この出元はこちらです
http://www.cancerchannel.jp/post5480
さて、今回登場する上村先生は、9月、札幌のサイコオンコロジー学術集会の大会長でした。今回13日の市民公開講座で一緒にやる、北海道肺がん患者と家族の会の野村さんと一緒に行ってきましたよ。
こちらが上村先生。
ここでクイズ!
おいくつに見えますか?
私・さくえもんは45歳ですけども、なんとそこよりお若いです!びっくりです!
上村先生よりメッセージをいただいています。
「わたしの日常診療では肺がんの患者さんと家族を多く診察しています。精神科に
抵抗なく、早く相談に来てもらえるように、精神科の誤解が解けるようにお話し
て参りたいと思います。また少しでも気持ちが楽に日々の生活に向き合えるコツ
などについても用意してまいりたいと思います。」
そんなこんなで13日札幌、来てくださいませ!
▼市民公開講座あちこちでやります
10月29日(土)終了
11月13日(日)は札幌!
11月20日(日)神戸!
11月月27日(日)最後は名古屋!
http://www.lung-onestep.jp/index.html
一般向け情報誌出ました!
http://www.lung-onestep.jp/sashi.html
<メール会員制度はじめました!>
ワンステップ!から活動情報をお届けします。ページ更新のお知らせ・アンケートのお願い・企画の参加募集等々。無料です。
登録はコチラです★CLICK★
肺がん患者の会 ワンステップ!
ホームページはココ!
皆さんのための患者会です。相談等どうぞ。