子どもの力 | 若の生活

若の生活

Yahoo!ブログより引っ越しをしてきました。

若…2002年生まれ、1歳7か月で自閉症確定診断。「若」の由来は、某ド田舎本家で舅が「時代が違えばこの子は『若様』じゃ! お前たち(親族の子どもたち)とは扱いが違うことを自覚するように」とブチかましたことによる。

今日は、若の保育園のクラスメイトのT君がおうちに遊びに来た。

いつも、本当に感心させられる




若は、自閉症という障害を持っている。だから、「接し方」に、ホンのチョッピリだけど、「コツ」が必要。
……そんな風に聞くと、私達、「オトナ」は身構えてしまう。
実際、自閉症の子供を育てている私でも、他の自閉症の子供に対しては、「これはOKなのかな?」って、腰が引けてしまうのが本音。
パニックの大変さとか、本人ならではのこだわりっていうのを「知識」として知っているだけに、ドキドキしちゃうのね…情け無いけど。


T君は、若が「自閉症」っていうことなんて、知りもしないし、わかってもないだろうと思う。
だから、「本音」でぶつかっていく。
若が遊んでいるおもちゃ、T君だって遊びたい!!
「若くん、貸してや!」って手を出す。若は「だめええええ!」って怒る。
オトナなら「パニック起こしたら大変」って思うから、「まぁいいや」ってあきらめるかな。
でも、T君はあきらめない。
「若くん、僕、コレで遊ぶわ! だから、後で換えっこしてや!」
若は、無言で答えない。
「若くん! 換えっこ、いい? アカン?」
若は、「2択」とか「3択」にしてもらうと、答えやすい。
さらに、「質問」の前に、「名前」を呼んでもらうと、もっと分かりやすい。
T君、そんなこと教えてもらってないのに、チャンと若が「答えやすい」という質問の仕方を工夫する。
T君のスゴイところは、「無理にオモチャを取り上げる」ってことをしたら、若がパニックになってしまって、遊べなくなるっていうのを経験からチャンと知ってるということだな。
若が「アカン」って言ったら、「いいよ」って言ってくれるまで、タイミングを見計らいながら、何度かチャレンジしてくれる。

こんな風に書いたら、T君が我慢してくれてるって思うかな?

いや、実は違うのねえ。あくまでも、T君、若とは「対等」の立場を取る。 今日も豪快にモメていたが、若が折れる形で決着。

私は口を出すか出すまいかとヒヤヒヤしたのだが……結局、最後の最後まで私の出る幕ナシ。



…実はね、T君。結構ガキ大将(笑)。年少さんのときは、「若の扱い方」を知らなかったから、若とは「盛大な取っ組み合い」をやらかした相手。
引っかき傷に噛み傷、オモチャで「ゴチン」のタンコブに………
何度、保育園の先生を間にして、「すみませええええん!」と母親同士が謝りあったか(爆)
そんなこんなで、年中さんになったころには、一番の仲良しさんに。

今日は、若と一緒に「キットカット」(2個がつながったやつ)を半分こしながらオヤツを食べて……
傑作なのが、若が「オヤツの量」を勝手に決めてしまって、キットカットをひとつだけ持って行き、T君と半分こ。
T君、実はもうちょっとオヤツを食べたかった!(そりゃそうだ)
でも、若が「オヤツはこれだけです!」と決めちゃった……
T君、シブシブ「う~ん、まぁいいや。若くんのおかーさん、ジュース、もうちょっと欲しいねんけど、いい?」って妥協(笑)。

オヤツの後に、
一緒に「ぜんまいざむらい」(N○Kのアニメ)を見てから、さようなら。
おともだちって、いいなあ。

T君、今後とも、いいお友達でいてね♪♪