葛藤していた若 | 若の生活

若の生活

Yahoo!ブログより引っ越しをしてきました。

若…2002年生まれ、1歳7か月で自閉症確定診断。「若」の由来は、某ド田舎本家で舅が「時代が違えばこの子は『若様』じゃ! お前たち(親族の子どもたち)とは扱いが違うことを自覚するように」とブチかましたことによる。

昨日の発達検査の前に、若はもうひとつ、

ちゃらりら~ん♪ レベルア~ップ♪


…していたのだ。


何かというとね。
検査は1時30分から。保育園と療育は道を挟んで「お向かい」(自転車で30秒)という好立地にあるため、私は若が「身支度」する時間も考えて、
「1時15分」にお迎えに行きます、と伝えてあった。
保育園でも、スケジュールボードに、「1じ15ふん(横に時計の絵) みじかいはり1 ながいはり3」と書いておいてくれた。
若も、「1時15分お迎え」とアタマに入れていた。

お迎えに行くと………若は園庭で、大好きな三輪車で爆走中
先生が
「若くーん、1時15分ですよ」
と声をかけて、園庭から見える時計を指差してくれた。

若……固まる。
そして、地面に突っ伏す!!
しばらくすると、「しくしく、しくしく………」と泣き出す。
パニックのような、「ぎゃあああああ!」という泣き方でなく、ほんとに「しくしく泣き」。

先生が抱っこして、私のところまで連れてきて……
「若くん、今、何時ですか?」
「1時15分です。若くん、療育(教室名)行きます……(涙、涙)」

仕方ないので、ココで私がバトンタッチ。
若は、シクシク泣きながら
「若くん、もうちょっと、遊びたかったねん………でも、療育、行かなアカンねん………」

ああぁ~、そうよねええええ……遊びたかったよねええ…


自転車の後ろに乗せたのだが、そこでも、必死でこらえたような「しくしく泣き」
療育に到着して、玄関で突っ伏して、
「園庭で遊びたかった………でも、1時15分お迎えやってん………」
と、しくしく、しくしく…………

えらい、えらいよ若!!!!
「自分の気持ち」と「お約束」の間で葛藤しながら、パニックを起こすこともなく、必死で堪えるその姿!!
心理の先生も、療育の先生も
「そうかあ、遊びたかったんやなあ。でも、ココへ来なアカンかったから、我慢したんやなあ。若くんはエライなあ、すごいなあ。」
と大誉め。

このコンディションのままで検査を受けるわけにも行かなかったので、
若は、ホンのちょっぴり、療育の遊具で遊ばせてもらう。
で、トイレへ行って、手を洗って、クールダウン。
(若は『トイレでオシッコをする』がクールダウンでもある)

療育の先生と、心理の先生から、
「若くん、成長しましたねえ~。こうやって、葛藤しながらも、キチンと自分の気持ちを納めましたね。で、自分でちゃんと切り替えましたねえ~エライなあ。」

親バカだけど、私もそう思う!