ブログを書くと決めたのが,昨年10月で,実際にその宣言をしたのが翌11月.
しばらくあれこれあって手つかずが続き,ようやく書き始めてから1週間ちょっと.
少しずつ慣れてきた感じがする.
家人と出会うきっかけにもなった,なじみの喫茶店に頻繁に顔を出すようになったのは,
30代半ばのころで,その店の長男と仲良くなって,彼が店番をするときに点ててくれる
コーヒーをすすりながら,いろいろ話をしていたら,准看護師になるために受験を
するので,臨時で家庭教師をやってほしいという展開になり,勤務先から戻る途中で
閉店後の店に寄り,カウンターに二人で並んで2~3か月過ごした.
聞けば,受験するにあたっての科目は,社会人枠という土俵で小論文と面接のみ,とのこと.
なので,小論文をどうやってこなすかに集中した.
今は身近に大学受験を控えた知り合いがいないのでわからないが,当時は
400字で答えよ,
とか
800字に収めよ.
という条件が標準的に与えられ,受験生である彼はすでに社会人になって数年とはいえ,
やんちゃくれた学生時代で鉛筆を長時間握っていたキャリアがない.
しかし彼はガチでやると言う.ならばどうするか.
何文字かかってもかまわん.
原稿用紙を何枚消費してもいい.
かわりに,与えられた命題に対して答えることができた,と思えるようになるまで,ふり絞って延々と文字を綴れ.
途中でやめるな.
そう言って,トレーニングを始めた.
指定条件をはるかに超過してはいるけど,リクエストされたことに対する回答は書けたように思う.
まずその視座に立ち,次にそれを読み返して,
省略できる文章はないか?
同じ意図を二か所で書いてて無駄なんじゃないか?
順番を入れ替えたほうがシンプルな主張文章にならんか?
自分で添削しよう.
添削で詰まったら,助言を出すよ.
これだけをガイド情報として話し,自分はカウンターの隣の席で,残業をこなす.
さらさらと鉛筆が走る音,次の一句に詰まってうなる声の隣で,カチカチとキーボードをたたき,
彼の母はそのカウンターの内側で店の片づけをやっている.
なかなかに豊かな時間だった.
目論見通りかそれ以上か,彼は社会人枠で合格,さらにプラスで主席入学を果たし,入学式当日に答辞を担当.
その新聞記事を見てなじみの客と大いに華の咲く話をした.
今こうやってブログを自分が書くようになって,そのことを思い出した.
なかなか苛烈な職場ではあるが,准看護師として働きだした彼は,職場で知り合った女性と結婚,
コロナウィルスで社会変革が起きる前に一女に恵まれ,家族サービスと職場の勤務を
そのままに休みゼロでそのまま正看護師になる次のステップを走り始めた.
次に会えるのはまだ2,3年は先になるだろう.
えらそうなことを言っていたこちらも,その当時の発言に相応しいシワを額に刻めるか.
そう思いながら,これを投稿する.