からくりの上では,金融商品もおそらく同じ,複利計算による数字の変化の話.
かつてはネズミ講と呼ばれていたのだろう.
巨大な池に蓮の種がぽつんと落ちて芽が生え,水面に葉が現れる.
1日経過すると葉の面積は倍になる,という特徴がその蓮にあって,
水面が全て葉で埋まると水中の生態系が歪んでしまう
その水中の生態系の健全さに,自分の生活がかかっている
というリスクがあったとしよう.
最初のうちは,1枚が2枚になり,2枚が4枚になり.池の表面積を
全部満たすには,見た目にもまだ程遠いから,直近ではほっておく.
4 -> 16 -> 256 -> 65536 ... どんどん続く.
池の辺りに立って全体的にぼんやり眺めてみたら,8分の1くらいの
面積が埋まっていることに気づいて,やばい,マズイ,どうしよう.
でも,誰の目にも明らかになってから,とか,あまり考えなくても
わかる状態,になってからでは結構手遅れ.
総面積の8分の1になってから,全部埋まるまで何日かかるか.
たったの3日.
総面積の8分の1になるまでにかかった日数よりも圧倒的に速いのは
ちょっと考えればわかるのに,実害が及ばないので意識の中では
後回しだった,とか.
残り時間たったの3日で,池が埋まらない策( = 生活干上がる状況回避)を
適正なコストとリソースで実施できるならいいが,そんなに甘い話ではない.
これが自然の現象相手なら,まだ赦す余地があるかもしれないが,
国家間紛争だったり,見えないデジタル侵略だったら,想像を超えて
深刻だと思う.
半導体の世界は,ほぼ台湾系メーカー・ベンダーの一強.
今時の自動車はICチップの塊なので,彼らの意向で自動車の生産計画は左右させられ,
それはそのまま雇用の不安定に直結する.
デジタル人脈作りは顔本がガリバー.
無料で使える代わりに個人情報はとことん吸われる.
JCBというクレジットカードを利用するマーケットを一定程度拡大しておけば
手数料は円になって日本に還流してくるはずなのに,city やVISAが国内標準に
近い.レストランで決済しようと思ったら「JCBはできないんです,スイマセン」.
セブン・ペイは開業してから1ヶ月未満で撤退で再開の声なし,
コンビニでは外国製のバーコード決済システムが多く,東アジア全体の
個人消費行動はすべて某国に統計データとして整理提出されているのだろう.
運営負担の苦しさで上下水道の運営を民営化したら,水質や設備維持品質が
下がり,その改善を求めたら民間企業で経営難を理由に断られ,自治体運営
に戻すために買い取ろうと思ったら民営化譲渡時の額面より遥かに高額とか.
何をやっている?
生活基盤面での国産プラットホームはどこに行った?
目先の手軽さ,利便性に意識が集中して,長期的には外せない首輪が
迫っていたら.
自分たちは日本人でありたいのか?
日本人であるとはどういうことなのか.
失ってからその価値を知る,でいいのか?
引用の著作2点は,そういうことを考えさせるには充分な内容だった.
蓮そのものを否定したいのではありません.東洋系の宗教画にも彫像にも登場するし,
菩薩が座っているくらいなので.
想像しやすい例え話として持ち出しただけなので,ここはご容赦ください.