プラトニック100%だった時期が過去のどこかにあって,
今から思い返せば懐かしい,痛みと同時に心地よさが味わえる程度には昔の話になった.
愛とは何だろうか.
心とは.
命とは.
しあわせとは.
それらの問いが頭の中を埋めきった日々だったように思う.かわいい話である.
いくつかの節目をたどって,多少なりとも仮の答えは継続的に
保持できるようになった.
見返りをもとめない.
差し出すことそのものに喜びを見出す.
そういったものが,愛ではないか.
そう思ったことがある.たぶん20代半ばか後半か.
どこまでも損得勘定の物言い枠から出られない会話に感じる苦しさ.
(損得勘定そのものは否定しません,日常行為のひとつなので)
「お礼なんていいよ」と言われたらお礼したくなる心の動き.
その確信をわずかずつでも高めるように,日々の事象が与えられる.試される.
引用の本は,上記の所感を育てる一助になったもの.