総集編・・・その7 | 走れ!妄想自転車

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前輪駆動、前輪操舵のリカンベント自転車(など)の製作記です。

「イバラの道」を歩み続けて、前回の仕様ではついにver.6までやってきました。こんにちは! yabusakaです。

 

 この頃の仕様は、常に「細々とした変更」があったので厳密にver〜といった「線引き」は難しいのですが、今回はかなり方向性が変わりました。

 

 今回の仕様であるver.7は・・・ズバリ「軽量化」がテーマです! 

 

  前回までのver.6は色々とパーツも増えて「かなりの重量」になっていました。

 

 確かに実験用としては多少重量が増しても、検証ができれば価値があります。

 

 しかし、さすがにこの重量では・・・ねぇ?  というほど「ずっしりとしたマシン」は、さすがに実用性という言葉とは程遠く・・・。(もう、マシンを担いで階段を上り下りとか、無理〜)

 

 

 

(構想はこう!)

 

 

 

 それまでは、乗って壊れて怪我する位なら「絶対大丈夫」と思える造りに徹し、重量の事は一切気にしない!!  

 

 という安全第一の方針でやってきました。

 

 

 しかし、ここらで思い切った軽量化をしたらどんな「良い事」があるのか? 知りたくなり、ついに 禁断の軽量設計に着手しました。

 

 ここでチャレンジしたのが、カーボン素材での「モノコック構造」です。

 

 なんせカーボン素材を釜で焼いて成形する・・・という事自体、初体験なわけで一体全体どんな設計にすれば良いのかわかりませんでした。

 

 

(バルサで芯材を作りました!)

 

 

 カーボン成形について色々と調べた結果、まずは「確実に形になる! 」工法を選びました。

 

 芯材の上にカーボン素材を積層する方法なのですが、バルサを削りながら出来上がりの形状をイメージするのは楽しかったですよ〜! 

 

(ビニールテープで圧縮・・・)

 

  通販で購入した「カーボンプリプレグ」をバルサの芯材に幾重にも巻きつけます。

 

 そして、ビニールテープを強く引っ張りながら素材に巻きつけて圧縮します。

 

  本来、耐熱性のあるビニール袋に素材ごといれ、真空引きした状態で釜で焼く、というのが望ましいのですが・・・。

 

 真空引きにトライしたものの、なかなかうまくいかなかったのでこちらの簡易的な圧着法でやってみました! 

 

 その後は専用に作った「釜」(ダンボールに穴をあけたダケですが・・・)に入れて加熱硬化させます。

 

(カキン! いい音します)

 

 

 加熱硬化してしっかり冷した後、ビニールテープを剥がしますと・・・・表面はボコボコなものの、むちゃくちゃ硬い層が出来ました。

 

(ステム周辺はスチール製)

 

 カーボン製とはいえ、フロントセクションの全てをカーボン化した訳ではありません。

 

 ホイールを固定するエンド部やステムシャフトにクランプするスリーブなどは使い慣れた鉄を使いました。

 

 バルサの芯材を削る時に、同時にジグにセットしておいたエンドプレートとスリーブに幾重にもカーボンプリプレグを巻きつけて成形しました。

 

 走行時に大きな力が掛かって万一カーボン層が剥離したとしても、いきなりもげて落ちるような事はない・・・ハズ!?

 

 

  (表面仕上げはそこそこで・・・)

 

 

 表面はボコボコな状態ではちょっとアレなので、うっすらとパテを盛って軽く表面を均しました

 

 あんまりしつこく盛った、削ったをしてしまうとせっかくの軽量設計が意味をなさなくなるので程々に・・・。

 

 

 

 大幅に方針転換をしたver.7 ・・・内容が盛りだくさんのため、次回に続きます。

 

 

続く