作って走って評価 (?) して | 走れ!妄想自転車

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前輪駆動、前輪操舵のリカンベント自転車(など)の製作記です。

 製作は一休み。ここらで少しビールを飲みながら考えました。製作中のリカンベントが完成して、もし(?)うまく走ったらどうしようか。


 もちろんめでたく完成したわけで、友人と焼き肉&ビールで完成祝賀会してもいいんでしょうけど・・・?。


 でも、自分自身きっと「不満に感じるトコロ」も色々出てきて、またそこを何とかしようとアレコレ始める気がする・・・。


 いやその前に、良く出来たとか出来ないとか?どう評価したら良いのでしょうか・・・。

比較できる「お手本」になるような物は手元にないし・・・。


 そもそも「前輪駆動車のリカンベント」なんて乗った事ないのでどう走れば正常?なのか判らないですよ?どんなにすごい (ひどい?) 乗り心地でも、「そういう物」だと言ってしまえばそれまでで・・・。


 過去の自転車の開発ストーリーをひも解いてみても、部品や車体寸法の精度をいかに高く出来るか?といった方向だったり、パイプの太さや肉厚、素材の違いで変わってくる感覚的な乗り心地の評価も良く目にします。


 しかしそれらは「試行錯誤の中で淘汰された工法」を用いた競技用自転車の話なので、今回のように「走るかどうかさえさっぱりワカラナイ」というレベルのモノの評価には向かないなと・・・。


 こういう時は素直に偉大な先人達の知恵をお借りするべきなんでしょう。そこで九段下の某資料室へ出向いていき、過去行われた「市販自転車の走行試験の報告書」なるものを見つけました。



ざっと内容を読みますと・・・




{自転車の研究で有名な某所が某団体から委託されて行った「定地試験」の結果報告。}


・ブランドも様々な小径車5台を同条件で4つの項目について試験を行った。




1 直進安定性試験

 

試験目的・・・ハンドルの片切れ ハンドルのふらつき等、直進安定性を損なう現象の有無をチェックする事でその自転車の直進安定性の良否を判定する。


2 低速定常円旋回試験


(以下略・・・)

 他の項目も2つ程有りましたが、実際は検査場のスペースの都合で実施されなかったようです。しかし、何人かのテスターが各車を「一定のコース上」で走行し、その結果を点数に表して各車を比較をした点が興味深かったですね。 

 (雑誌のスポーツ自転車の比較インプレッション記事はまさにコレですが、定地試験の方が条件が絞り込まれて差が判り易く実用的?に思います。)


 やはり色々と比較する事で「良い塩梅」というものが浮び上がって来るのと、それぞれの「個性」が明確になる事が判りました。

 

 ところで読んでて思ったのは「直進安定性」があってはじめて安心して走行試験ができるので、1番最初にこの項目が有るのでしょうか?(つまりココでダメなら後の試験はやる必要無しとか・・・)

 

 でもハンドルの片切れ・ふらつき?を云々したら、今回製作しているリカンベントは最悪な部類ですね・・・過去の偉大な先人達から、早くもダメだしをもらった気がします・・・(泣)。



 結局、自分で過去経験した乗り物を思い浮かべて、自分なりのイメージを持って評価をするしかないのかもしれませんね。 


 一人でビールを飲みながら、「自分でいろんな「試験」とか「評価」ができたらいいな!」と妄想が膨らみます。


まあ、気長に楽しんで作ろうと思います!             (続く)