広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
70代半ばのその方は、年に一度、検診目的でひがき乳腺クリニックに来られていました。この度の検診では、左のマンモグラフィで局所的非対称という所見が目立っていました。
しかし、自覚症状はもちろんのこと、視触診、エコー検査では左乳房に所見は認められませんでした。そこで、ご本人と相談のうえで造影MRI検査をとることになりました。
すると、左乳腺には何も認められませんでしたが、右に5ミリ大の乳がんを疑わせる腫瘤が描出されました。注意深く、エコー検査を行うと同部が確認できたので穿刺吸引細胞診をしました。
悪性との報告をもって広島市民病院乳腺外科に紹介すると、検診の4か月後乳房部分切除のみが行われました。病理の結果は、非浸潤がんで完全切除ができているとのことでした。
あとは放射線治療だけで様子を見る予定です。この方の場合、造影MRI検査をしていなければ発見がずいぶん遅れた可能性があります。
ただし、そうだとしても予後には影響がない可能性もあるかもしれませんが・・・。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。