広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
あれは2週間前のことでした。くしゃみをすれば腰に響く症状を抱えながらでも、日常の診療はいつも通りにできていました。その日は、悪性を疑わせる患者さんが集いました。
穿刺吸引細胞診や針生検は、施行医の胴体に負担がかかります。それは、顔面はエコーのデイスプレーを直視します。
乳腺にある腫瘤の位置にもよりますが、体を大きくねじって片手にエコーの探触子、もう一つの手に細胞や組織の穿刺針をもちます。原則として、穿刺吸引細胞診の針は左手、針生検の針は右手でもちます。
穿刺吸引細胞診は一瞬にして検査は終了しますが、針生検は数分かかります。その日の針生検は、アクロバットのような姿勢で10分以上が経過していました。
腰痛が悪化したのはその直後からでした。もちろん、その前にも似たような姿勢で何人かの検査をしていました。
あれからちょうど2週間後のことです。やはり、乳がんが疑われる患者さんが来られました。
私はコルセットに身を任せて、針生検を行いました。いつも通りの検査ができました。
腰も痛みませんでした。時間が薬でした。
ありがたいものです。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。