術後造影CT検査のお手柄 ④ | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 60代半ばのその方が、ひがき乳腺クリニックに来られたのは約4年半前でした。左の2.7㍉大の浸潤がんに対して、広島市民病院乳腺外科で乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検が行われました。

 放射線治療の後は、今日までひがき乳腺クリニックでレトロゾールを処方させていただきました。この度、広島市民病院乳腺外科で定期検査として、造影CT検査が行われました。

 すると、左乳房に約6㍉大の濃染像が認められました。視触診では異常なく、マンモグラフィでも所見がみられませんでした。

 CT検査の結果を参考にしながらエコー検査を行うと病変が確認できたので、穿刺吸引細胞診を行うと材料不適正でした。その後、広島市民病院乳腺外科で手術した結果、非浸潤がんでした。

 本来でしたら、乳房全摘をした方が安全かもしれませんが、その方の強い意思で引き続き今のままで経過をみさせていただくことになりました。一般的にはゆっくりと進行すると言われている非浸潤がんですが、1年前の造影CT検査では所見がみられなかっただけに、注意が必要だと痛感しました。

 造影CT検査様様です。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。