子宮内膜の検査は不要か? | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 私とタモキシフェンとの付き合いは、40年以上になります。私の印象では、多くの患者さんの命を救ったと思われます。

 ただし、子宮内膜の肥厚による症状などから、中止させられた方もおられます。一時は、タモキシフェンによる子宮内膜がんのリスクが強調されていたことより、婦人科検診が推奨されていた時期もあります。

 しかし、最近では症状がない限り、婦人科検診は不要と言われています。私は、それでも今まで通り検診を受けられることをお勧めしています。

 50歳前半のその方は、5年半前に2.5㌢大の浸潤がんで手術をうけられました。リンパ節転移もなくルミナールタイプでしたから、タモキシフェン内服をしてこられました。

 術後5年経過した時点で、その方はタモキシフェン内服を継続したいと思われました。しかし、婦人科の先生からのコメント、すなわち子宮内膜の肥厚によりドクターストップがかかったためタモキシフェン内服を中止しました。

 不正出血などの症状はみられませんでした。私の経験では、婦人科検診の結果、タモキシフェン内服を中止するケースが時にあるので、無駄ではないように思えますが・・・。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。