無駄ではないエコー検査 ② | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 3年半前、当時60代前半だったその方は、PET-CTとMRI検査で乳がんが疑われたために、ひがき乳腺クリニックに来られました。広島市民病院乳腺外科で腫瘤を摘出した結果、乳管内乳頭腫(良性)でした。

 その後その方は、自主的に年一回ひがき乳腺クリニックに来られて視触診、マンモグラフィ、乳腺エコー検査をうけられるようになりました。この度も、1年ぶりにその方は来られました。

 視触診、マンモグラフィともにクリアーされたその方の乳房には、エコーで3.8㍉大の腫瘤が認められました。穿刺吸引細胞診では悪性でした。

 広島市民病院乳腺外科で腫瘤を摘出すると、6㍉大のルミナールタイプの浸潤がんでした。後日実施されたセンチネルリンパ節生検でも、リンパ節には転移がみられませんでした。

 その方にはその後、放射線治療とホルモン療法がおこなわれることになりました。この方を見ていると、私は二つのことを考えます。

 3年前にうけた手術で良性と確認され、MRI検査で他に病変がないと確認されても、その後何もおきないという保証がないということ。そして、どうせするならエコー検査もしておけば安心感が増すだろうということです。

  

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。