術前診断の限界 ② | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 50代前半のその患者さんは、マンモグラフィ検診で石灰化を指摘されました。造影MRI検査では乳がんが疑われました。

 そこで、針生検をしたところ非浸潤がんでした。MRI検査を見直すと広範な非浸潤がんのなかに一部浸潤が疑われました。

 PET-CT検査でも転移はなしとのことでした。そこで非浸潤がんとして広島市民病院乳腺外科に紹介ました。

 手術をした結果、9ミリ大の浸潤がんが認められ腋窩リンパ節にも転移が1個認められました。バイオマーカーは、HER2タイプでした。

 そこで、術前診断はTisN0M0のステージ0でしたが、術後にはT1bN1aM0のステージⅡAとなりました。術後は、半年間の化学療法と1年間の抗HER2療法が行なわれることになりました。

 このように広範に拡がる乳がんの場合は、針生検の結果が過小評価されることがあることを知っておく必要があります。

   

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。