広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
ある日のこと。ランチを食べるために、ひがき乳腺クリニックのある本通ヒルズの裏口から外に出たところで、私は一人の患者さんと出くわしました。
その方とは毎年のように顔を合わせており、お互いマスクをしていてもよく分かり合えました。その方が言われたことをできるだけ忠実に再現すると、次のようになります。
「私はいつも四月に先生のところにお邪魔しているけど、先生のところはいつでもいっぱいでしょう。だから、これからは二年に一度にしようと思うのですけれど、良いですよね」と。
乳がん学会が出しているガイドラインにも、二年に一度の乳がん検診を、と書かれています。私は、しばらく雑談をした後に、「ところで、セルフチェックはされているんですよね」と申し上げたあと、二年に一度でいいとは申し上げませんでした。
その方は、不満そうに「二年に一度でいいですよね」と繰り返されていました。ひがき乳腺クリニックに来られた患者さんならお判りでしょうが、私は必ず診察が終わると、次は、3か月、半年、一年後に、と申し上げます。
その根拠は、自覚症状、視触診、マンモグラフィやエコーなどの所見から総合的に判断されたものです。その方とは、道端でお会いしただけで、カルテを見返したわけではありません。
そのような大事なことを、道端で申し上げられません。私が二年に一度でいいと申し上げる方のほとんどは、無症状でクーポンによる定期検診をうけに来られる方です。
その方と別れた後、一年後にその方に何もないことを祈らせていただきました。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。