広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
私が広島市民病院乳腺外科で再発乳癌の治療を始めたころは、腫瘍内科もなければガイドラインやマニュアルもありませんでした。私は、目の前の患者さんを手探りで治療していました。
どのタイミングで次の治療に移ればいいか・・・。その時は何を使うか・・・。
その判断ミスで目の前の方を不幸にする可能性もあるだけに、いつも苦渋の選択をしていました。当時の私の唯一の先生は、過去の私の患者さんたちの経過でした。
第七波ともいえる新型コロナの感染を目の前にして、私は2-3か月前に新型コロナ感染症をインフルエンザ並みに格下げしていたらどうなっていただろうかと思います。
ここ半年、そして今も私の周りに感染者は増え続けていますが皆さん軽症で亡くなった方の話もあまり聞かれなくなったからです。無症状の人は検査せず、軽症者はインフルエンザ並みに自宅待機とし、中等症以上は従来通り公費で手厚く治療する、としていたら今の第七波はどうなっていたのだろう・・・と思います。
国庫にも限りがあります。経済だけでなく教育やレジャーなどの社会生活もまわさなくてはなりません。
何の教科書もなかったけれど目の前の患者さんのことだけで済んだ私と異なり、首相は全国民の今だけでなく将来のことを考えなくてはなりません。手探りでの政治が続く中、安倍さんがおられなくなったことは残念でならない気がします。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。