広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
50台前半のその方は、約6年前に広島市民病院乳腺外科でラジオ波焼灼術とセンチネルリンパ節生検をうけられました。県外から通院中のその方は、胸にメスが入ってない術後の様子をみて満足されています。
個人的な理由から、一時期中断されていたタモキシフェンの内服は今でも続いています。先日その方が来られた時に、ポツリと言われた言葉が私の心に残りました。
「私はこの病気をしてよかったと思っています。なぜならば、私の周りの人たちのやさしさがよくわかったからです」と。
私からすれば、その方のこの6年は決して何もなかったわけではなかったと思います。とくに、家庭内のことではいろいろありました。
そのため、ホルモン剤を中断せねばならないこともありました。今は親の介護もされながら、比較的時間がとれる月曜日の午後に来られています。
その方は、帰り際に「もちろん、今の私の経過がいいのでこんなことが言えるのでしょうね」と付け加えられました。その方は、乳がんのHER2受容体のように、人様のやさしさを感じ取ることのできる受容体を豊富にもたれているのだと思います。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。