広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
18年前、その方の乳がんはステージⅢBでした。しかし、その方は私に難題を突き付けられました。
1つは、乳房を温存すること、もう1つは、脱毛は嫌だからその手の化学療法はしたくない、ということでした。私は、やむなく乳頭を合併切除する形で、乳房温存術と腋窩郭清を行いました。
トリプルネガティブでリンパ節に2個転移していましたが、約束通り脱毛が少ないCMF療法と放射線治療を行いました。それからの経過は良かったのですが、5年後にCT検査で肺に結節が認められました。
ご本人と相談し、呼吸器外科で手術をしていただくと肺転移でした。その後も、ご本人との約束を守る形で、一定期間、脱毛の少ないカペシタビンを内服していただきました。
今では70代後半となった彼女は、半年ごとの検診で、ひがき乳腺クリニックに来られた際には、「私は神様に生かされているんです」と言われます。これこそ、私が好んで使う「寿命は本人と神様が決めること」そのものだと思います。
こんな経験は、私が乳腺外科医だからこそできるのだと思います。そして、このような経験の積み重ねが、私にオリゴ転移に対する外科手術の可能性を教えてくれました。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。