どこで線を引くのか・・・? | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 ある患者さんが、ポツリと言われました。「先生のところでは、新型コロナワクチンは打っていただけないのでしょうか? というのも、私はひがき乳腺クリニックがかかりつけ医だからです」と。

 私の義理の兄(脳外科を開業しています)をはじめ、多くの開業医の先生方がワクチン接種に参加されています。7年前に私が開業するときでした。

 ひがき乳腺クリニックで取り扱う薬剤は、各種ホルモン剤、ビスフォスフォネート製剤、トラスツズマブ、ペルツズマブに決めました。その理由は、何かおこったとしても、ひがき乳腺クリニックで対応ができるものばかりだからです。

 化学療法をはじめ細胞毒性がある薬剤は、ごく一部の方に重大な副反応をおこす可能性があります。また、これから適応が拡大されるはずのCDK4/8阻害剤も、油断すると間質性肺炎をおこすこともあります。

 そのためにはすぐに結果が出る血液検査(白血球、赤血球、血小板、CRP、KL-6など)ができ、(理想をいえば)すぐに肺のCT検査ができる環境が望ましいと思います。もちろん、それだけではなく、24時間、365日体制で患者さんとのホットラインを形成する必要も出てきます。

 ひがき乳腺クリニックでも、これらのハードルをいくつかクリアーすることは可能です。しかし、100点には届きません。私は、ひがき乳腺クリニックを開業したとき、60点では満足せず90点以上を目指すことにしました。

 「やれること」と「やること」は違うのです。新型コロナワクチン接種は、その延長線上にあると考えていただければ幸いです。

 私の線引きは、私の家族が患者になった場合、今の私にどれだけのことができるかどうかで、決められています。

   

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。