広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
40代後半の患者さんで、もうすぐ術後5年になる方がおられます。お忙しいのでしょう。
今年になってタモキシフェンの飲み忘れが目立ち始め、最近はカルテにも処方の記録が残らなくなりました。私は、どうしたものかと、悩んでいましたがある日、意を決して患者さんに言葉をかけました。
「術後の再発予防のホルモン剤は毎日飲むからこそ効果が出るのです。もし、今のままで再発したら(きちんと飲んでいても再発したかもしれないけれど)後悔しきれないのではないですか」、と。
すると、患者さんは、「飲み忘れがないように子供にチェックしてもらいます」、と言って帰られました。それから一月後に来られたその患者さんに、私は久しぶりにタモキシフェンを処方しました。
私は嬉しくなって思わず、「どうして飲めるようになったのか」をお尋ねしました。すると、その患者さんは子供さんに「もし、お母さんがこの薬を飲み忘れたらお母さんは・・・」と言われたそうです。
すると子供さんは、その方の飲み忘れをチェックできるようにと、ホワイトボードを用意されたそうです。やはり、子供さんにとって、「お母さん」の存在はこのうえなく大きなものだと再認識させていただきました。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。